今日の国内市況:日本株は小反落、債券軟調-円が午後反発

日本株相場は小幅反落。業績予想 を下方修正した日本郵船を中心に海運株が下落した。これまで相場をけ ん引してきた三菱UFJフィナンシャル・グループなど銀行株も売られ た。週末となり、急ピッチの上げに対する警戒感が強まった。

日経平均株価終値は前日比9円36銭(0.1%)安の8626円97銭。 TOPIXは同2.28ポイント(0.3%)安の824.53。東証1部の騰落 状況は値下がり銘柄数870、値上がり741。業種別33指数は18業種が 下落、15業種が上昇。

この日の相場は買い優勢で始まり、日経平均株価は一時206円高 の8843円と、1月9日以来の8800円台を回復した。もっとも、午後 に入ると急速に上げを縮小、終了間際に下落に転じた。日本時間午後の シカゴ24時間電子取引システム(GLOBEX)指数先物が下げ幅を 拡大し、週末の米株安が警戒された。

日本株は投資家が売りを意識しやすい水準にある。日経平均がこと しの取引時間中の安値(7021円)を付けた10日から、きょうの高値 まで1822円も上昇した。きょうの終値時点で日経平均の25日移動平 均線(7650円)からのかい離率は13%。一般的に5%以上かい離する と過熱感があると言われているが、それを大きく上回る。

東証業種別33指数の下落率1位は海運指数。荷動きの鈍化などを 受けて2009年3月期の業績予想を下方修正した日本郵船は、5日ぶり に反落した。

債券は軟調、先物にCTAの売り観測

債券相場は軟調(利回りは上昇)。チャート分析を重視するCTA (商品投資顧問)などの海外投資家から債券先物を中心に売りが増えた とみられ、先物中心限月は一時、約1カ月半ぶりの安値をつけた。

東京先物市場で中心限月6月物は、前日比変わらずの138円48銭 で寄り付き、直後に138円62銭まで上昇した。その後、売りが膨らむ と一時は40銭安の138円8銭と、2月9日以来の水準まで下げた。午 後は下げ幅を縮めて推移していたが、終了間際に再び売られ、結局は 27銭安の138円21銭で引けた。日中売買高は2兆2167億円。

現物債市場で、新発10年物の299回債利回りは、前日比1.5ベ ーシスポイント(bp)低い1.295%と1.3%を割り込んで取引を開始し た。しかし、買いが続かず、徐々に水準を切り上げ、一時1.5bp高い

1.325%と2月10日以来の高水準をつけた。午後3時過ぎからは1bp 高い1.32%で推移している。

円が午後反発

東京外国為替市場では、午後の取引で円が強含みに転じた。日本株 が午後に急速に伸び悩む展開となったことから、再び投資家のリスク回 避姿勢が警戒され、円の買い戻しに圧力がかかった。

ドル・円相場は前日の米株続伸を背景とした円売りの流れを引き継 ぎ、朝方に一時1ドル=98円87銭と、17日以来、8営業日ぶりの水 準まで円安が進行。その後は年度末に絡んだ国内輸出企業のドル売り・ 円買い需要などが観測され、98円台前半に値を戻してもみ合っていた が、午後の取引では97円71銭まで円が水準を切り上げている。

ユーロ・円相場は、午前の取引で1ユーロ=133円86銭まで円が 下押される場面も見られたが、午後の取引では一時132円68銭まで値 を戻した。

ユーロ・ドル相場は、前日の取引で一時1ユーロ=1.3640ドルま でユーロが上昇したあと、1.3494ドルまで下落。この日は1.35ドル 台で推移した。

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