債券は軟調、先物にCTAの売り観測-10年利回り一時1.325%(終了)

債券相場は軟調(利回りは上昇)。 チャート分析を重視するCTA(商品投資顧問)などの海外投資家から 債券先物を中心に売りが増えたとみられ、先物中心限月は一時、約1カ 月半ぶりの安値をつけた。

大和証券SMBCチーフストラテジストの末沢豪謙氏は、「朝方は 国内株が上昇したことを受けて、売りが出た。株式先物に買い戻しが入 ったことから、債券先物にCTAなどからの売りも出たようだ」と述べ た。

東京先物市場で中心限月6月物は、前日比変わらずの138円48銭 で寄り付き、直後に138円62銭まで上昇した。その後、売りが膨らむ と一時は40銭安の138円8銭と、2月9日以来の水準まで下げた。午 後は下げ幅を縮めて推移したが、終了間際に再び売られ、結局は27銭 安の138円21銭で引けた。日中売買高は2兆2167億円。

三井住友アセットマネジメント保険資産運用第1グループヘッドの 堀川真一氏によると、「株価に連動して先物を中心に売りや買いが入っ た。朝方に日経平均株価が一時8800円台に乗せたので債券には手じま い売りが出た」という。日経平均は、200円超の大幅高となる場面もあ ったものの、次第にマイナス圏に値を消し、前日比9円36銭安の8626 円97銭で取引を終了した。

新発10年債利回りは一時1.325%

現物債市場で、新発10年物の299回債利回りは、前日比1.5ベー シスポイント(bp)低い1.295%と1.3%を割り込んで取引を開始した。 しかし、買いが続かず、徐々に水準を切り上げ、一時1.5bp高い

1.325%と2月10日以来の高水準をつけた。午後3時過ぎからは1bp 高い1.32%で推移している。新発5年債利回りは1bp高い0.78%で推 移している。

大和住銀投信投資顧問国内債券運用第2グループリーダーの伊藤一 弥氏は、「株価は引けにかけて失速したものの、水準自体が高かったの で債券市場への影響は限定された。週初は日米金融当局による国債買い 入れへの積極姿勢の余韻が残っていたが、先物中心に持ち高調整売りが 膨らむと、これを穴埋めするだけの現物買いがないという1週間だっ た」と説明した。

また末沢氏は、「10年債利回りの1.3%水準は、利益が出ないので 売りも出ないが、買っても妙味がなく、動きが止まっている。債券投資 家は決算を固めており、本格的な投資を再開するのは4月に入ってから だろう」と語った。

来年度の運用姿勢に注目

来週は名実ともに新年度入りで、投資家の運用姿勢が注目されてい る。堀川氏は、「3月の日銀短観は悪いことは分かっているので材料に はならないだろう。ただ、株価は、4月に入れば期末を意識した動きは なくなる。期初は、債券が買われて始まる」と予想している。

一方で、「2月の鉱工業生産、補正予算策定の正式な指示、日銀短 観、金融サミットなどイベントをこなして、運用を始めることになる」 (末沢氏)との声も聞かれた。

--共同取材:赤間信行  Editor:Hidenori Yamanaka,Tetsuzo Ushiroyama

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