タカタ株がストップ高、リストラ期待と米販売不安緩和-需給も後押し

エアバッグなど自動車安全部品で世 界2位のタカタの株価が、前日比12%高の926円と値幅制限いっぱいの ストップ高まで買われた。リストラによる業績改善期待が根強いなか、 部品供給先である米自動車業界に対する過度な悲観が後退し、株価の追 い風となっている。

米国でのエアバッグやシートベルト販売の低迷から、今期(2009年 3月期)の連結最終損益は33億円の赤字に転落する見込み。欧米を中心 とした市場の急激な縮小に対し、同社では11年3月期までの3年間で 7700人の人員削減や生産体制の見直しに着手した。

一方、米自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)は26日、全米 自動車労組(UAW)組合員7500人が早期退職制度に応募したことを明 らかにした。早期退職はGMが米政府からの134億ドルの支援を維持す る上で必要なコスト削減策の一環で、早期退職などによって同社は現在 の組合員のコストの半分で労働者を雇用する余地が出てくる。

大和証券SMBCグローバル・プロダクト企画部の高橋和宏部長は 「リストラを評価する流れになっているうえ、GMの動きも株価のプラ ス材料になっている」と語る。需給面では信用取引の売り残高が31万株 超と買い残高の8万株超を大きく上回っており、「短期資金が流入して 売り方の買い戻しによる踏み上げ相場の様相を呈している」(同氏)と いう。

同社IR室によると、08年4-12月期の売上高に占める米州の構成 比は4割弱で、その米州のうちGMを含むビッグスリー向けは31%を占 めている。「GMの経営状況が今後どうなるかによって、部品企業の収 益は大きく影響を受ける」(大和SMBCの高橋氏)とみられる。

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