サッポロH:取締役再任、買収防衛策継続の両議案可決-株主総会(2)

米系投資ファンドのスティール・パ ートナーズが筆頭株主となっているサッポロホールディングスが27日、 定時株主総会を開いた。注目の取締役再任と買収防衛策の継続に関する 両議案は可決された。小川克人広報担当が記者団に明らかにした。両議 案についてはスティールが反対を表明していたが、他の株主の賛同を得 られなかった。

行使された議決権のうち、取締役再任は約75%、買収防衛策は約 64%が賛成した。村上隆男社長は総会終了後、「スティールから要請が あれば、今後も協議を続けていきたい」とのコメントを発表した。

スティールは現在、サッポロ株式18.6%を保有する。2007年2月に は、サッポロに対し同社株式66.6%の買収を提案。その後33.3%に引き 下げて再提案したが、経営陣が交渉に応じず、今年2月には同提案を撤 回した。行き詰まった交渉に見切りをつけ、議案反対で経営陣の批判に 戦略転換したが、株主総会でも他の株主を味方につけられず、手詰まり 感が一層、強まった格好だ。

スティールは、08年の国内ビール類市場でサッポロのシェア(市場 占有率)が3位から4位に落ちたことなどを挙げ、業績が悪化しており、 企業価値が損なわれたと主張。これに対し、サッポロは「一方的な批判 で、大変遺憾」(小川克人広報担当)とコメントしていた。業績も08 年12月期まで2期連続で営業増益を達成していると反論している。

スティールは08年5月のアデランスホールディングスの株主総会 では、経営陣交代に成功している。ただアデランスの株主構成は、外国 人投資家が約5割を占めていた。一方サッポロは、同社によると、昨年 末時点でスティールを含めて35%にとどまっている。

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