日化薬株が反落、純利益予想を半減-半導体向け樹脂が落ち込む

日本化薬の株価が6営業日ぶりに 反落。主力の機能化学品事業で半導体向け樹脂が大きく落ち込むほか、 自動車部品も振るわず、今期(2009年5月期)業績計画を下方修正し た。連結純利益は従来計画の約半分にとどまる見通しとなり、収益悪化 を不安視した売りにより、株価は前日比4.2%安の522円まで下げた。

CSK-IS金融経済研究所の斎藤和嘉シニアアナリストは「主力 製品である高機能樹脂や光学機能性フィルムの需要が急減速していたの で、会社側の下方修正は想定していた」としながらも、減額幅が予想よ り大きく「ネガティブな印象は否めない」と話していた。

日化薬は26日夕、09年5月期の連結純利益が前期比61%減の26 億円になる見通しだと発表した。従来予想は50億円だった。世界的な 景気悪化により、主要取引先の半導体や自動車関連業界で需要が低迷、 在庫調整などの影響を受け、半導体向けエポキシ樹脂や液晶シール材を 手掛ける機能化学品事業、自動車安全部品を扱うセイフティシステムズ 事業が急速に悪化していることが響く。

下げは限定、安定収益の医薬事業が支えに

もっとも、この日の日化薬株は一時前日比0.6%安まで下げ渋るな ど、売り圧力は限定的だ。CSK-ISの斎藤アナリストは、半導体な ど電子部品や自動車メーカーで在庫調整が進んだことで、「日化薬の収 益環境は最悪期を脱した」と指摘する。

また、安定収益源となっている医薬事業で抗がん剤が堅調なことに 加え、ジェネリック(後発医薬品)を増やす戦略も奏功しつつあること を勘案すると、「売り一巡後は徐々に、1倍を割れているPBR(株価 純資産倍率)の低さに着目した買いが増える」と、斎藤氏は予想する。 08年11月中間期時点でのBPS(1株あたり純資産)は641円。午 前終値533円に基づくPBRは0.83倍。

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