東京外為:円弱含みか、米株続伸でリスク許容度改善観測-98円後半

東京外国為替市場では円が弱含み に推移しそうだ。米国の株式相場が続伸したことから、投資家のリス ク許容度回復が連想されやすく、金利差を背景に円売り圧力が強まる 可能性がある。

ドル・円相場は東京時間早朝の取引までに一時1ドル=98円87銭 と、17日以来、8営業日ぶりの水準までドル高・円安が進行。引き続 き98円台後半で取引されている。

ユーロ・円相場は前日の海外市場で一時1ユーロ=133円91銭 と、2営業日ぶりの円安値を付け、この日の東京市場では133円台後 半で推移している。

米株続伸、企業の好業績を好感

26日の米国株式市場では、家電量販店ベスト・バイや食品メーカ ー、コナグラ・フーズの業績が予想を上回ったことなどが好感され、 ダウ工業株30種平均が大幅続伸した。

また、米商務省が発表した昨年10-12月期の実質国内総生産(G DP、季節調整済み、年率)確定値は前期比年率6.3%減少と、改定 値の6.2%減少から下方修正されたものの、ブルームバーグ・ニュー スがまとめた市場予想の6.6%減以下にとどまった。

ガイトナー米財務長官は、26日に下院金融委員会での証言で、金融 危機が原因の信頼感の欠如は悪影響が大きいと述べ、その回復に向けて 米金融システムには広範で抜本的な規制改革が必要であるとの認識を示 している。

一方、米労働省が発表した21日に終わった1週間の新規失業保険申 請件数(季節調整済み)は、前週比8000件増加し65万2000件と、市場予 想の65万件を上回った。継続受給者数は12万2000人急増し、556万人 と、前週に続いて過去最多記録を更新している。

ECBの金融緩和観測

半面、欧州中央銀行(ECB)のパパデモス副総裁は26日、同中銀 が市中銀行に、現在よりも長期の資金を供給する可能性があると発言し ており、金融緩和観測を背景にユーロの上値も抑えられそうだ。

ECBの政策委員会メンバーで、オランダ中銀総裁のウェリンク氏 も、政策金利がゼロに接近した場合、ECBは非伝統的な手段を採用す ることができるとの考えを示している。

ユーロ・ドル相場は、前日の取引で一時1ユーロ=1.3640ドルまで ユーロが上昇したあと、1.3494ドルまで下落。この日は1.35ドル台前半 で推移している。

ECBのトリシェ総裁は、欧州連合(EU)の欧州議会議員の質問 に対する書簡での回答で、ユーロ圏内各国の国債のスプレッド(利回り 格差)の拡大について、「市場の異常な緊張」を反映しているとの見解 を示した。

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