日本株は輸出中心続伸へ、米企業業績期待-日経平均8800円も(2)

日本株相場は続伸する見通し。日 経平均株価は1月9日以来2カ月半ぶりに8800円台を回復する可能性 もある。米国で市場予想を上回る企業決算が相次ぎ、企業業績の底入れ 期待が高まっている。為替相場が円安傾向となっていることもあり、ト ヨタ自動車やキヤノンなど輸出株中心に買われそうだ。

いちよし投資顧問の秋野充成運用部長は、「3月期末を意識せざる を得ない。想定外の強い期末となりそうだ。9000円を超えてもう一段 高もあり得る」と指摘。「ショートカバー(売り方の買い戻し)ラリー が続き、信用倍率の高いハイテクや自動車株などが上昇しそう」とみる。

シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物6月物の26日清算値は 8820円で、大阪証券取引所の終値(8710円)比110円高だった。取引 開始直後はCMEの終値にさや寄せする格好で上昇して始まる可能性が 高い。

個人消費は底入れか

米国で26日に発表された家電量販店ベスト・バイや、食品メーカ ーのコナグラ・フーズの業績は市場予想を上回った。ベスト・バイの 2008年12月-09年2月(第4四半期)の1株当たり利益は1.61ド ルと、ブルームバーグ・データによるアナリスト予想平均1.40ドルを 上回った。

消費関連企業の業績が市場予想を上回ったことから、個人消費の持 ち直しが期待され、前日の米株式相場は小売株中心に上昇。ダウ工業株 30種平均は前日比174.75ドル(2.3%)高の7924.56ドルと、6週 間ぶりの高値を回復した。S&P500種株価指数は18.98ポイント (2.3%)高の832.86。ナスダック総合指数は58.05ポイント (3.8%)高の1587だった。

一方、株価上昇で投資家のリスク許容度が高まり、為替相場では円 安が進行。朝方のドル・円相場は1ドル=98円66-87銭付近で推移、 前日の東京株式市場の終了時刻(同97円78銭)から一段の円安とな っている。米企業業績期待や為替相場の円安傾向と、輸出関連株には追 い風が吹いている。

REIT支援報道

不動産関連株も上昇しそう。27日付の日本経済新聞によると、与 党は金融危機の影響で資金繰りが厳しくなっている不動産投資信託(R EIT)を支援するため、官民共同の投資ファンドを設立する方向で検 討に入った。日本政策投資銀行やゆうちょ銀行の資金を活用することも 視野に入れるという。

シャープや東芝が上昇の可能性

個別では、27日付の朝日新聞朝刊が、太陽光発電事業での業務提 携を検討していると報じた東芝とシャープが上昇しそうだ。08年6月 -09年2月期の9カ月累計単独純利益が前年同期比2.7%増となった 日本オラクルのほか、東京証券取引所から東証2部への上場承認を受け たアインファーマシーズも上昇しそう。

半面、荷動きの鈍化などで09年3月期の連結純利益予想を前期比 88%減の140億円に下方修正した日本郵船のほか、自動車や電子機器 向け販売数量が低迷して09年3月期の連結純利益予想を前期比89% 減の15億円に下方修正したダイセル化学工業が軟調に推移しそうだ。

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