債券は堅調か、米国債反発や値ごろ感の買い期待-CPI注目(2)

債券相場は堅調(利回りは低下) な展開が予想される。前日の米国債相場が7年債入札順調を受けて反発 した地合いを引き継ぎ、買いが先行する見通し。今週に入り売られたこ とで値ごろ感からの投資家の買いも期待される。

ドイツ証券チーフ金利ストラテジストの山下周氏は、「3月決算期 末前で買い手不足も、欧米債高が支援材料になる」と指摘している。

東京先物市場の中心限月6月物は、前日の通常取引の終値138円 48銭を若干上回って始まった後、日中は138円30銭から138円70銭 程度のレンジが予想されている。26日のロンドン市場で6月物は、東 京終値に比べて5銭安の138円43銭で引けた。清算値は138円47銭。

日興シティグループ証券チーフストラテジストの佐野一彦氏は、 「きょうから実質的な新年度入り相場となることが状況を変える要素に はなろう」と予想。もっとも、「昨日より押し目買いの力は強くなろう が、それだけで反転上昇とは言いにくい。強含みもみ合い」ともいう。

前日の円債市場の売り材料となっていた米国長期金利の上昇傾向が、 低下に転じており、きょうの相場の支えとなりそう。26日の米国債相 場は反発。7年債入札で前回よりも高い需要が見られたことから、過去 最大規模の入札が不調に終わるとの懸念が和らぎ、6営業日ぶりに上昇 した。米10年債利回りは6ベーシスポイント(bp)低い2.74%程度。

26日の先物相場は大幅続落。米経済に対する過度な不安が後退す る中、国債増発懸念を背景に海外市場で長期金利が上昇したことや国内 株価の堅調推移が売り材料となった。6月物は前日比55銭安の138円 48銭で終了した。日中売買高は2兆4238億円。

一方、朝方発表される消費者物価指数(CPI)も注目。佐野氏は 「2月の全国は、前年比変わらずが予想の中心。減少となれば一昨年9 月以来だが、その可能性は残る」という。ブルームバーグの調査による と、2月の全国コアCPIは前年比横ばい、3月の東京都区部コアCP Iは前年比0.4%上昇が見込まれている。前月は、全国コアCPIが前 年比横ばい、東京都区部コアCPIが同0.6%上昇だった。

新発10年債利回りは1.2%台後半も

現物債市場で新発10年物の299回債利回りは、前日終値1.31% を若干下回る水準で始まり、日中ベースでは1.3%前後から1.2%台後 半での取引が見込まれている。

日本相互証券によると、26日の現物債市場で新発10年物の299 回債利回りは、前日比1.5ベーシスポイント(bp)高い1.30%で取引 を開始した。いったんは小口の買いで1.295%をつけたものの、その 後は徐々に水準を切り上げ、3bp高い1.315%まで上昇、17日以来の 高水準をつけた。結局、2.5bp高い1.31%で引けた。

一方、10年物国債の299回債利回りは、東京時間の前日午後3時 時点で、大和証券SMBC、日興シティグループ証券、みずほ証券、三 菱UFJ証券各社の平均値であるブルームバーグ公社債基準価格(BB YF)によると1.314%だった。

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