3月26日の海外株式・債券・為替市場(2)

(米国株を最新版に差し替えます)

○米国株:米国株式相場は大幅続伸。家電量販店ベスト・バイや食品 メーカー、コナグラ・フーズの業績が予想を上回ったことに加え、ゼ ネラル・モーターズ(GM)の賃金コストが低下するとの見通しを受 け、買いが優勢になった。

ベスト・バイは13%高、コナグラは9.2%上昇。7500人の組合 員が早期退職に応じたGMは14%上げた。。多機能携帯端末(スマ ートフォン)「ブラックベリー」を製造・販売するカナダのリサー チ・イン・モーション(RIM)は4.9%上昇。ゴールドマン・サッ クス・グループが買いを推奨したことが好感された。

S&P500種株価指数は前日比2.3%高の832.86で終了。月初か らは13%高と、このままいけば月間では1974年以来で最大の上昇率 となる。ダウ工業株30種平均は前日比174.75ドル(2.3%)高の

7924.56ドルと、6週間ぶりの高値。ナスダック総合指数は3.8%上 昇し、年初来プラスに転じた。米財務省が実施した7年債入札を受け、 米国債需要が細るとの懸念が弱まり、株価は一段高になった。

チェマング・キャナル・トラスト(ニューヨーク州エルマイラ) のシニア投資責任者、トム・ワース氏は「この上昇局面でS&P500 種が1000に上げても意外ではない。予想を上回るデータが次々に出 てきている」と語った。

7年債入札(規模240億ドル)では落札利回りが2.384%と、ブ ルームバーグがまとめた10社の予想2.385%に近い水準となった。 これをきっかけに米国債相場が上昇すると、主な株価指数はこの日の 高値圏に上昇した。

決算

ベスト・バイは13%高の37.67ドルと、昨年9月以来の高値。 2008年12月-09年2月(第4四半期)決算は減益となったが、アナ リスト予想ほど落ち込まなかった。欧州での携帯電話販売の好調が下 支えた。同社が示した収益見通しもアナリスト予想を上回った。

小売りやホテル、飲食店などで構成するS&P500種の一般消費 財・サービス株指数は4%上昇。

ブルームバーグがまとめたアナリスト調査によると、S&P500 種構成企業の第1四半期決算は36%、第2四半期は30%の減益が見 込まれている。第3四半期も減益決算が予想されており、実際にそう なれば減益は9四半期連続と、98年にブルームバーグが集計し始め て以来で最長となる。

GM、RIM

GMは14%高と、ダウ平均の構成銘柄で上昇率首位。早期退職 などにより、GMには現在の組合員のコストの半分で労働者を雇用す る余地が出てくる。

リサーチ・イン・モーション(RIM)は4.9%高。ゴールドマ ンは2008年11月-09年2月(第4四半期)決算の発表を前に買い を推奨した。利益率の改善と株価の割安感が理由。

S&P500種の情報技術(IT)株指数は4%上昇し、昨年11 月以来の高水準となった。年初来では全10セクター中で首位の

7.9%高。

○米国債:米国債相場は反発。7年債入札で前回よりも高い需要が見 られたことから、過去最大規模の入札が不調に終わるとの懸念が和ら ぎ、6営業日ぶりに上昇した。市場の関心は米連邦準備制度理事会 (FRB)が27日に実施する今週2度目の米国債買い取りに向けら れている。

7年債入札(発行額240億ドル)の結果発表を受けて、米国債利 回りは下落。米財務省は今週、過去最大の総額980億ドルを入札した。 午前の取引では1カ月物Tビル(財務省短期証券)レートが昨年12 月以来で初めてマイナスに低下。四半期末を控えたバランスシート強 化でTビルの需要が高まったことが背景。

HSBCセキュリティーズUSAの米国債トレーディング責任者、 チャールズ・コミスキー氏(ニューヨーク在勤)は、「入札は順調だ った。これで来週にかけて米国債相場は堅調が予想される」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時20分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)低下して2.74%。10年債(表面利 率2.75%、2019年2月償還)価格は15/32上昇の100 2/32。

30年債利回りは8bp下げて3.66%。3年債利回りは6bp低 下して1.27%。27日にFRBが実施する米国債買い取りへの期待が 買いを誘った。

買い取りプログラム

FRBは2011年3月から2012年4月に償還期限を迎える米国債 を27日に買い取る。最大3000億ドルのこのプログラムは6カ月間続 く。

同プログラムが始動した前日は、2016年2月から2019年2月に 償還期限を迎える米国債総額75億ドルが買い上げられた。この中に は7年債28億ドル以上が含まれる。

クレディ・スイス・セキュリティーズUSAの金利ストラテジス ト、アレックス・リー氏は「FRBは前日にかなり大量の7年債を買 い取った。FRBは住宅ローン金利と連動している年限の国債に焦点 を絞っているようだ」と分析。「米国債には依然としてまずまずの需 要がある」と付け加えた。

フレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)がこの日発表したとこ ろによると、住宅ローンの30年物固定金利は今週4.85%に低下し、 同社が記録を開始した1971年以降で最低を記録した。

7年債入札

オバマ政権は経済成長を促し、財政赤字を埋め、金融機関の破た んに備えた緩衝材を確保する必要性から、過去最大規模の国債発行を 実施している。政府は2010会計年度(2010年9月終了)の予算3兆 5500億ドルの承認を議会に求めている。

超党派の議会予算局(CBO)の推計によると、2010年の財政 赤字は1兆3800億ドル。ホワイトハウスの推計1兆1700億ドルを上 回った。

ゴールドマン・サックス・グループの推計によると、今年の国債 発行額はほぼ3倍に増加し、過去最大の2兆5000億ドルに達する見 通し。

米財務省がこの日実施した7年債入札の結果によると、最高落札 利回りは2.384%と、入札直前の市場予想の2.385%とほぼ一致した。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.52倍と、前回入札(2 月26日、発行額220億ドル)の2.11倍を上回った。外国の中央銀行 を含む間接応札の落札全体に占める比率は28%と、前回の38.7%を 下回った。

○NY外為:ニューヨーク外国為替市場では円とスイス・フランが全 主要通貨に対して下落。株価の上昇を受けて、世界的な金融危機が最 悪の局面を脱したとの見方から、安全投資先としての両通貨への需要 が後退した。

ニュージーランド・ドルは対円で昨年11月以来の高値まで上昇。 韓国ウォンも5日連騰、昨年12月以降で最長の上昇となった。円の 対ユーロ相場は月間ベースで2000年以来の大幅安に向かっている。 日本の投資家は国外の高利回り資産を買うとの観測から円売りが加速 した。

スコティア・キャピタルの通貨ストラテジスト、サチャ・ティハ ニ氏(トロント在勤)は「現在の株価上昇は投資家のリスク志向の回 復を反映しており、円はまだ下げる可能性がある。弱気相場の中での 上昇だが、(株式相場の)地合は極めて強い」と語った。

ニューヨーク時間午後4時27分現在、円は対ユーロで0.8%下 げ、1ユーロ=133円53銭(前日は同132円48銭)。円は対ドルで は1%下げ、1ドル=98円51銭(前日は同97円54銭)。ユーロは 対ドルで0.3%下げ、1ユーロ=1.3536ドル(前日は同1.3583ド ル)。スイス・フランは対ユーロで0.2%下げ、1ユーロ=1.5256フ ラン。

円は対韓国ウォンで一時3.5%下げ、対ニュージーランド・ドル では3.2%安と、昨年11月11日以来の安値を付けた。円は2008年 には世界的な金融危機からの逃避先として需要が強まり、171通貨中 で最も堅調に推移した。

フランの下落

スイス・フランはこの日、対韓国ウォンで一時3.4%下げ、対南 アフリカランドでも2.3%下げた。投資家が高利回り通貨を買うとの 憶測が背景。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロンの戦略ディレクター、サマ ルジット・シャンカー氏(ボストン在勤)は顧客向けリポートで「市 場のリスク回避傾向が弱まる中、円とスイス・フランに対する売りが 見られる」と指摘した。

スイス国立銀行(SNB)は12日、スイス・フラン上昇を抑制 するため外貨買い介入を開始した。フランの対ユーロ相場はこのまま いけば3月は月間ベースで3%下げ、昨年11月以来の大幅下落とな る。

ドルは南アフリカ・ランドに対して一時1.6%下げたほか、対メ キシコ・ペソでは0.9%、対ブラジル・レアルでも0.8%と、それぞ れ下落した。新興成長市場の通貨への需要が高まるとの観測が背景。

円は全主要16通貨に対して下落。2月の小売業販売額が6カ月 連続で減少するとの観測を受けて売りが先行した。

日本の2月小売業販売額

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値 では、2月の小売業販売額は前年比3%減少となっている。1月は

2.4%減少した。日本のGDPのうち、消費支出の占める割合は55% に近い。

対ドルの円相場はこのままいけば、四半期ベースで8.1%安とな る。四半期ベースの下落は昨年6月以降で初めて。

○英国債:英国債市場では10年債相場が下落。同利回りは前日比2 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し3.30%となった。 昨年末の時点では3.02%だった。

同国債価格(表面利率4.5%、2019年3月償還)は0.15ポイン ト下げ110.12。2年債利回りは3bp上げ1.28%。

前日実施された40年債17億5000万ポンドの入札では、ほぼ7 年ぶりに応札額が発行額に届かない札割れが発生。この日実施された インフレ連動債(発行額11億ポンド、2022年償還)の入札では、

2.72倍の応札倍率だった。

○欧州債:欧州債相場は前日からほぼ変わらずとなった。欧州で国債 の発行増額を決める国が相次いだほか、株式相場の上昇で安全投資と しての国債需要が減退し、欧州債の上値を抑えた。

MSCI世界指数が続伸したことを受けて、独10年債相場は一 時、軟調に推移した。英政府が前日実施した40年債入札は2002年以 来で初の札割れとなった。

野村インターナショナルの欧州金利戦略責任者、チャールズ・デ ィーベル氏(ロンドン在勤)は「株式市場が良好な地合いを維持して おり、リスク意欲の高まりが投資家心理に浸透しつつあるのは明らか だ」と語った。

ロンドン時間午後4時15分現在、独10年債利回りは3.14%と、 前日からほぼ変わらず。同国債(表面利率3.75%、2019年1月償 還)価格は前日比0.06ポイント上げ105.08。前週末比では17bp上 昇しており、このままでいけば1月23日終了週以降で最大の利回り 上昇となる。独2年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01ポイント)上昇の1.41%となった。

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