米国債:反発、入札順調に通過-FRBの買い取りに焦点移る(2)

米国債相場は反発。7年債入札で 前回よりも高い需要が見られたことから、過去最大規模の入札が不調に 終わるとの懸念が和らぎ、6営業日ぶりに上昇した。市場の関心は米連 邦準備制度理事会(FRB)が27日に実施する今週2度目の米国債買 い取りに向けられている。

7年債入札(発行額240億ドル)の結果発表を受けて、米国債利 回りは下落。米財務省は今週、過去最大の総額980億ドルを入札した。 午前の取引では1カ月物Tビル(財務省短期証券)レートが昨年12月 以来で初めてマイナスに低下。四半期末を控えたバランスシート強化で Tビルの需要が高まったことが背景。

HSBCセキュリティーズUSAの米国債トレーディング責任者、 チャールズ・コミスキー氏(ニューヨーク在勤)は、「入札は順調だっ た。これで来週にかけて米国債相場は堅調が予想される」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時20分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)低下して2.74%。10年債(表面利率

2.75%、2019年2月償還)価格は15/32上昇の100 2/32。

30年債利回りは8bp下げて3.66%。3年債利回りは6bp低 下して1.27%。27日にFRBが実施する米国債買い取りへの期待が買 いを誘った。

買い取りプログラム

FRBは2011年3月から2012年4月に償還期限を迎える米国債 を27日に買い取る。最大3000億ドルのこのプログラムは6カ月間続 く。

同プログラムが始動した前日は、2016年2月から2019年2月に 償還期限を迎える米国債総額75億ドルが買い上げられた。この中には 7年債28億ドル以上が含まれる。

クレディ・スイス・セキュリティーズUSAの金利ストラテジスト、 アレックス・リー氏は「FRBは前日にかなり大量の7年債を買い取っ た。FRBは住宅ローン金利と連動している年限の国債に焦点を絞って いるようだ」と分析。「米国債には依然としてまずまずの需要がある」 と付け加えた。

フレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)がこの日発表したとこ ろによると、住宅ローンの30年物固定金利は今週4.85%に低下し、 同社が記録を開始した1971年以降で最低を記録した。

7年債入札

オバマ政権は経済成長を促し、財政赤字を埋め、金融機関の破た んに備えた緩衝材を確保する必要性から、過去最大規模の国債発行を実 施している。政府は2010会計年度(2010年9月終了)の予算3兆 5500億ドルの承認を議会に求めている。

超党派の議会予算局(CBO)の推計によると、2010年の財政赤 字は1兆3800億ドル。ホワイトハウスの推計1兆1700億ドルを上回 った。

ゴールドマン・サックス・グループの推計によると、今年の国債 発行額はほぼ3倍に増加し、過去最大の2兆5000億ドルに達する見通 し。

米財務省がこの日実施した7年債入札の結果によると、最高落札 利回りは2.384%と、入札直前の市場予想の2.385%とほぼ一致した。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.52倍と、前回入札(2月 26日、発行額220億ドル)の2.11倍を上回った。外国の中央銀行を 含む間接応札の落札全体に占める比率は28%と、前回の38.7%を下回 った。

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