平田財務副大臣が保有株売却問題で引責辞任-麻生首相が了承 (6)

平田耕一財務副大臣(60、衆院比 例東海ブロック、当選2回)が、自身がかつて社長を務めていた石膏 ボード製造・販売チヨダウーテの株式を市場価格を大幅に上回る価格 で市場外で売却していたことが26日発覚し、平田副大臣は責任を取っ て辞任した。麻生太郎首相は同日夕、官邸で記者団に対し、副大臣が 与謝野馨財務相を通じて辞意を伝え、これを認めたことを明らかにし た。

政府は閣僚や副大臣、政務官の在任中の株取引の自粛を定めた規 範を閣議決定している。平田氏は26日午後の参院財政金融委員会で、 自らの進退について、「私自身は辞任する考えはない」と述べ、自発的 な辞任を否定。市場外取引で売却したことに関しては、市場取引を下 回る「価格で売る気にならなかった」と答弁した。

平田氏が11日、東海財務局に提出した変更報告書(大量保有報告 書)によると、平田氏は2日、市場外取引でチヨダウーテの株式112 万株を1株550円で石油製品販売会社ゼロシステム(三重県四日市市、 野呂洋右社長)に売却、保有割合は8.69%から0.01%に低下した。売 却額は6億1600万円。

仮に市場取引の場合、売却額は3億2480万円(前取引日2月27 日終値290円で換算)であることから、約2倍の金額で売却したこと になる。ゼロシステムの野呂社長は26日、ブルームバーグ・ニュース の電話インタビューで、売買価格は「適正だ」と述べ、購入代金は平 田氏からの借入金と自己資金で賄ったと説明した。

政府が2001年に閣議決定(06年に2度改正)した「国務大臣、 副大臣及び大臣政務官規範」は、「国民全体の奉仕者として公共の利益 のためにその職務を行い、公私混交を断ち、職務に関して廉潔性を保 持する」よう求め、在任期間中の株取引の自粛を規定している。

平田氏は1988年6月から95年5月までチヨダウーテの社長、02 年2月から04年5月までゼロシステムの代表取締役をそれぞれ務め ていた。

平田氏は与謝野馨財務・金融・経済財政担当相を補佐する立場に ある。河村建夫官房長官は26日午前の記者会見で、「平田財務副大臣 から本人の保有する株式を売却したとの届け出はあったが、それ以上 の詳細は分からない」と言明。大臣規範に抵触するかどうかに関して は、「やむを得ざる状況があるのかないのか、直接お話を聞いた上で対 処しないといけない」と語った。

「大臣規範」は、「就任時に保有する株式、転換社債等の有価証券 (私募ファンド含む)は信託銀行などに信託することとし、在任期間 中に契約の解約、変更を行ってはならない」と規定している。

平田氏は自民党津島派所属。08年8月に福田康夫改造内閣で財務 副大臣に就任、同年9月発足の麻生太郎内閣で再任された。

--共同取材:広川高史、山村敬一、室谷哲毅、下土井京子 Editor: Keiichi Yamamura, Tetsuki Murotani,Masaru Aoki,Hitoshi Ozawa

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