今日の国内市況:日経平均2カ月半ぶり8600円台、債券安-円も下落

日本株相場は上昇。日経平均株価 は1月9日以来、約2カ月半ぶりに終値で8600円台を回復した。米経 済指標の予想外の改善を受け、景気底入れ期待から信用不安が後退。野 村ホールディングスやオリックスなど金融株中心に上げた。ソニーやキ ヤノンなど輸出株の一角も高い。

日経平均株価終値は前日比156円34銭(1.8%)高の8636円33 銭。TOPIXは同8.32ポイント(1.0%)高の826.81。東証1部の 騰落状況は値上がり銘柄数1000、値下がり604。業種別33指数は25 業種が上昇、8業種が下落。出来高は概算で19億451万株。

相場をけん引したのが米景気の底入れ期待だ。米国で25日に発表 された経済指標は予想に反して相次いで増加し、景気悪化の最悪期を抜 け出したとの見方が広がった。

特に注目されたのが新築住宅販売件数。2月の販売件数は前月比

4.7%増と、7カ月ぶりに増加。ブルームバーグ調査の予想中央値は前 月比7%減だった。世界景気悪化の要因となった米住宅市場だけに、底 入れ観測は投資家心理を改善させた。23日発表の中古住宅販売件数も エコノミスト予想を上回っていた。

日経平均は10日に付けた取引時間中のことしの安値(7021円28 銭)からこの日の高値まで、11営業日で1619円(23%)上昇。午後 3時10分に終わる日経平均先物は、現物株の終了後も一段高となり 8710円とこの日の高値で終了。日経平均終値を73円67銭上回った。

この日は上場企業の大半の決算期である3月決算企業の配当権利 落ち日に当たる。明和証券によると、日経平均の権利落ち分は81-83 円。権利落ち分を埋め切っての上昇となった。一方、前日に大きく上昇 した配当利回りが高い電気・ガス株や医薬品株が下げた。

債券大幅安、海外金利上昇や株高で

債券相場は大幅安(利回りは上昇)。米国経済に対する過度な不 安が後退したほか、国債増発懸念を背景に海外市場で長期金利が上昇し たことや国内株式相場の堅調推移が売り材料となった。新発10年債利 回りは一時1.315%と約1週間ぶりの高水準をつけた。

東京先物市場で中心限月6月物は、前日比23銭安の138円80銭 で取引を開始した後、若干下げ幅を縮小し、138円89銭にやや戻した。 その後は、徐々に売りが膨み急落し、一時は68銭安の138円35銭ま で下げ、18日以来の安値をつけた。結局、55銭安の138円48銭で引 けた。日中売買高は2兆4238億円。

世界的に株高・債券安となったことが、円債相場の圧迫要因だっ た。日経平均は前日比156円34銭高の8636円33銭と8600円台を回 復して取引を終了。一方、25日の米国債相場は5日続落。供給懸念を 背景に5年債入札がふるわなかったことや指標の改善が売り材料となっ た。同日の英国債市場では、40年債入札で、応札額が募集額に届かな い札割れが約7年ぶりに発生し、利回りが大幅に上昇した。

現物債市場で、新発10年物の299回債利回りは、前日比1.5ベ ーシスポイント(bp)高い1.30%で取引を開始。いったんは小口の買 いで1.295%をつけたものの、その後は徐々に水準を切り上げ、3bp 高い1.315%まで上昇し、17日以来の高水準をつけた。午後2時前か らは2.5bp高い1.31%で推移している。

中期債相場も下落。新発5年債利回りは2.5bp高い0.77%で推移 している。新発2年債利回りは0.415%と13日以来の水準に上昇して いる。

円下落、株高でリスク許容度改善

東京外国為替市場では円が下落。米国の金融安定化策の進展期待 や経済指標の改善を背景に株式相場が堅調に推移するなか、投資家のリ スク許容度が改善し、円からユーロなど相対的に金利の高い通貨に資金 を振り向ける動きが出やすくなるとの連想が働いた。国内政治の混迷も 重しとなった

ユーロ・円は一時、1ユーロ=133円46銭まで円売りが進行。一 時は132円台前半まで値を戻す場面も見られたが、午後に平田耕一財 務副大臣の辞任が伝わると円は下げ足を速めた。ドル・円も1ドル= 97円台でのもみ合いが続いていたが、午後には一時98円22銭まで円 売りが進んだ。

株式相場の下落懸念が弱まるなか、外国為替市場では比較的安全 な逃避先としてのドル需要が後退。また、世界同時不況のなかで日本経 済の脆弱(ぜいじゃく)さが際立っていることから円も買いづらく、主 要3通貨のなかでは日米のように量的な信用緩和が実施されていないユ ーロが強含みやすい状況となっている。

ユーロ・ドルは1ユーロ=1.35ドル台でユーロがもみ合いながら も底堅く推移し、一時は1.3617ドルまでユーロが買われる場面も見ら れた。

共同通信は26日、大量の保有株を市場外の相対取引で売却してい たことが明らかになった平田財務副大臣が同日午後、麻生太郎首相サイ ドに辞任する意向を伝えたと報じた。自民党幹部が明らかにした。

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