短国利回りが全体的に低下、余資抱えた投資家の期末運用-レポは上昇

短期国債市場では全体的に利回り が低下した。今年度内に国債を受け渡しできる最終取引日にあたり、 余剰資金を抱えていた投資家が決算期末を意識した買いに動いたもよ うだ。一方、期末をまたぐレポ(現金担保付債券貸借)金利は0.2% 台後半に上昇している。

投資家の買いは残存期間の短い銘柄が中心だったが、4月償還銘 柄が0.16-0.18%まで低下して在庫不足の状態になり、5月償還は前 日比1ベーシスポイント(bp)低下の0.24-0.245%、6月償還も0.5 -1bp低い0.245-0.25%まで買われた。

新発国庫短期証券(TB)3カ月物13回債利回りも1bp低い

0.26%となり、前日から海外投資家の買いも指摘されるなか、「ディ ーラーの在庫は思ったより軽いようだ」(東短リサーチ・寺田寿明研 究員)との声もあった。

国内大手投信投資顧問のファンドマネジャーは、期末の余資消化 の買いが入っていると指摘する。日銀の潤沢な資金供給を受けて高水 準の当座預金残高が維持され、銀行の手元資金は潤沢だったが、期末 の資金繰りが固まるまで保守的に運用されていたという。

TBオペと需給動向

日銀がこの日実施したTB買い切りオペ5000億円は、応札倍率が

2.29倍と前回(4.05倍)から急低下。店頭売買参考値と比較した全取 り落札利回り格差はマイナス0.9bpと低下した。

毎週5.1兆円のTB3カ月物が発行されており、来週は5.4兆円 へ増発されるなか、期末を控えた銀行はTBの購入に慎重だった。た だ、日銀が潤沢な供給オペを継続して手元資金は余っていたため、足 元を中心に運用されていたとみられる。

期末レポ0.27-0.29%

東京レポレートは当日物のオーバーナイトが0.11%台で低位安定 する一方、2営業日後に始まるスポットネクスト物は0.16%台と高め。 3営業日後の3月31日から4月1日までの期末・期初物は0.27-

0.29%付近に上昇している。

午前の国債買い現先オペ1兆円(3月30日-4月6日)の平均落 札金利が0.199%、午後の本店共通担保オペ1兆円(3月27日-4月 6日)の平均金利は0.214%に強含み、いずれも通知額の3倍前後の 応札が集まった。

期末・期初のレポ取引が実質的な上限である日銀補完貸付(ロン バート型貸出)の適用金利0.3%に近い水準から始まった。ただ、投 資家から期末の余資運用も増えるとみられ、期末当日に向けて徐々に 低下するとの見方が複数聞かれた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE