クレセゾン株がS高比例配分、アトリウムを完全子会社化-リスク後退

流通系カード大手クレディセゾンの 株価がストップ高(制限値幅いっぱいの上昇)比例配分。不動産金融の 連結子会社アトリウムを株式交換により完全子会社化することを決定。 不動産関連リスクが後退し、株価は上昇していくとみられた。

同社株は前日比70円(7.8%)高の970円で28万株超の売買が 成立。1700万株の買い注文が残った。前日終値は900円だが、配当落 ち(30円)の影響でこの日の基準値段は870円となる。

株式交換比率はクレセゾン1対アトリウム0.13。この比率をもと に、クレセゾンの前日終値900円で計算したアトリウムの理論価格は 117円と、前日終値173円を大きく下回る。このため、アトリウムに は売りが先行。ストップ安(制限値幅いっぱいの下落)となる50円 (29%)安の123円で取引を開始した。終値は23%安の133円と東証 1部下落率1位。

クレセゾンの発表によると、同社はアトリウムの債務も引き受け、 再建に向けた支援姿勢を鮮明にする。第三者割当増資の引き受けではデ ット・エクイティ・スワップ(債務の株式化)の手法も採用。アトリウ ムの増資額は合計約594億円となる。

ゴールドマン・サックス証券の山中威人アナリストは26日付の投 資家向けリポートで、これら再建支援計画を受け、「株価を低迷させて きた不動産関連リスクは収束する方向。引当金の増加により貸借対照表 の健全化が促される一方、現状の格付けを維持するのに十分な資本も確 保され、株価を下支える」との考えを示す。投資判断は「買い」を継続。

なお、アトリウムは景気後退に伴う融資保証事業の不振や不動産売 却の遅れなどで910億円の損失を計上。これを受けクレセゾンは2009 年3月期の連結純損益予想を235億円の黒字から550億円の赤字に下 方修正した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE