武田薬の長谷川社長:糖尿病新薬の米国審査、「非常に不満」

【記者:松井博司】

3月26日(ブルームバーグ): アジア製薬会社最大手、武田薬品工 業の長谷川閑史社長は、同社の販売承認申請済みの糖尿病治療薬に対し て、米国当局が追加試験を求めたことに、腑に落ちない様子だ。

武田薬は米国で承認申請中の糖尿病治療薬「SYR-322(アロ グリプチン)」について米国食品医薬品局(FDA)から、審査の要件 を十分には満たしておらず、追加の心血管安全性試験が必要との指摘を 受けている。

長谷川社長は、この日の午前に開催したミレニアム・ファーマシュ ーティカルズとの事業説明会で、SYR-322の審査に追加試験が課 せられたことについて「非常に不満に思う」と述べ、不快感を示した。

SYR-322は2011年1月に米国で特許が切れる糖尿病治療薬 「アクトス」の後継候補薬。07年に販売承認申請を行い、審査終了日は 今年6月26日の予定。

ただ、米国の糖尿病治療薬の審査基準の変更に伴う追加試験の必要 性が明らかになった今月9日の日本の株式市場では、アナリストの投資 判断の引き下げが相次ぎ、武田薬の株価はストップ安(制限値幅いっぱ いの安値)まで下落した。会社側は、審査終了日は6月26日で変更ない との連絡をFDAから受けていると同日に発表したが、それ以降の株価 は発表日前の水準にまだ戻っていない。

長谷川社長は会見で新たな発表以上のことは何も分からないとしな がらも、ただ既に申請中の同医薬品については、「FDAの最終的な判断 には従う」と言う。

--共同取材 東京 松山 かの子 Editor: Hidekiyo Sakihama Masashi Hinoki

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