ブラウン英首相は「ひどく脆弱」-国債札割れで経済手腕の評価に傷

英国債の入札で約7年ぶりの札割 れが発生したため、ブラウン英首相(58)の経済運営に対する評価に さらに傷がついたようだ。

ブラウン首相は有権者から30%の支持率を得ているが、札割れは リセッション(景気後退)を終息させる力量について投資家から不信 任を突きつけられたことを意味するものだ。イングランド銀行のキン グ総裁も24日、これ以上の財政出動の余地はないとの見解を示してい た。

アーバスノット・バンキング・グループの経済アドバイザー、ル ース・リー氏は「ブラウン首相が約束の地にわれわれを導いていると いう考えはばかげている」と述べ、「ほかの人々がこの国の現状をどう 見ているかについて首相は理解できない」と指摘した。

ブラウン首相は、財務相時代に10年にわたって経済成長を持続さ せた実績を買われて2007年にブレア前首相の後任として就任。ただ、 総選挙まで約1年となるなか、こうした評価は薄れつつある。

英財務省は25日、40年物国債17億5000万ポンド(約2500億円) の入札を実施したが、応札は16億3000万ポンドと予定額に届かず、 ブラウン首相の過去最大規模の国債発行計画に投資家は消極的な姿勢 を示した。

ブリストル大学のマーク・ウィッカムジョーンズ教授(政治学) は、「ブラウン首相の戦略は今、ひどく脆弱(ぜいじゃく)なようだ」 と述べ、「首相の立場は、経済的に極めて不確実で政治的にもリスクが ある。今回の入札はわれわれが未踏の領域にあることをあらためて浮 き彫りにした」と指摘した。

ブラウン首相は4月2日にロンドンで開く20カ国・地域(G20) 首脳会合を前に、経済改革案への支持を取り付けるため今週5日間の 日程で外遊しているだけに、札割れは最悪のタイミングだった。

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