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午前の日本株は上昇、米景気安定期待で金融株高い-権利落ち埋める

午前の日本株相場は上昇。米景気 安定化期待から信用不安が後退し、オリックスや野村ホールディングス などの金融株が高い。ソニーやキヤノンといった輸出関連株の一角も買 われた。この日は3月期決算企業の配当の権利落ち日に当たるが、権利 落ち分を埋めて上げた。

岡三アセットマネジメントの伊藤嘉洋上席ストラテジストは、「権 利落ちの影響を除けば相場は底堅い。米国の不良債権処理に道筋がつき、 過度の金融不安が後退したことから、今後は政策効果を見極めながら二 進一退の戻り歩調が続くだろう」と話していた。

午前の日経平均株価終値は前日比43円10銭(0.5%)高の8523 円9銭。取引時間中としては3日連続で8500円台に乗せた。TOPI Xは同1.26ポイント(0.2%)高の819.75。東証1部の騰落状況は値 上がり銘柄数745、値下がり833。業種別33指数は19業種が上昇、 14業種が下落。出来高は概算で9億505万株。

米住宅市場は底入れか

日経平均は一時前日比96円安まで下落する場面があったものの、 午前中ごろから下げ幅を縮小し、プラスに浮上して終えた。相場を支え たのが米景気低迷の底入れ期待だ。25日の米国で発表された経済指標 は予想に反して相次いで増加し、景気悪化の最悪期は抜け出したとの見 方が広がった。

特に注目されたのが新築住宅販売件数。2月の販売件数は前月比

4.7%増と、7カ月ぶりに増加した。ブルームバーグ調査の予想中央値 は前月比7%減と、7カ月連続の減少が見込まれていた。世界景気悪化 の要因となった米住宅市場だけに、底入れ観測は投資家心理を改善させ た。23日発表の中古住宅販売件数もエコノミスト予想を上回っていた。

野村証券金融経済研究所の若生寿一シニアストラテジストは、「経 済指標のマイナスが続くと思っていた向きにはポジティブサプライズ」 と指摘した。

米景気安定化期待を背景に信用不安が後退し、金融株中心に買いが 先行。オリックスやアコムなどその他金融、野村ホールディングスや大 和証券グループ本社など証券の上げが目立った。ソニーやキヤノンなど 輸出関連株の一角も上昇した。

日経平均の権利落ち分は約80円

この日は上場企業の大半の決算期である3月決算企業の配当権利落 ち日に当たる。明和証券によると、日経平均の権利落ち分は81-83円。 権利落ち分を埋め切っての上昇だ。一方、前日に大きく上昇した、配当 利回りが高い海運や鉄鋼株などが下げた。

エルピダがストップ高

個別では、第三者割当増資を発表したエルピーダメモリがストップ 高(制限値幅いっぱいの上昇)となり、メリルリンチ日本証券が投資判 断を引き上げたソニーが大幅反発。このほか、費用抑制などで09年2 月期の業績予想を上方修正したタカキュー、顧客企業のテレビ通販事業 が拡大し、09年2月期業績が従来予想を上振れたトライステージが大 幅高となった。

半面、クレディセゾンが株式交換で完全子会社化すると発表したア トリウムが一時ストップ安を付けた。株式交換比率はクレセゾン1対ア トリウム0.13。株式売却損などで09年3月期の連結純利益予想を下方 修正したキッコーマンが11日ぶり反落した。

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