曙ブレーキ株が続落、最終赤字拡大へ-自動車メーカー減産で厳しい

独立系のブレーキメーカー、曙ブ レーキ工業の株価が続落。生産拠点の再編などコスト構造改革に伴う特 別損失が膨らみ、今期(2009年3月期)の連結最終赤字が拡大する見 通しとなった。顧客先の自動車メーカーが減産を続けており、収益環境 の厳しさが再確認された。朝方は上昇場面もあったが、徐々に弱含み一 時4.5%安の526円まで値を切り下げた。

曙ブレーキは25日夕、09年3月期の連結最終損益予想を160億 円の赤字(前期は66億円の黒字)に下方修正すると発表した。従来予 想は70億円の赤字だった。国内生産拠点の再編や北米生産設備の減損 損失など構造改革費用134億円を特別損失に計上するため。通期予想 の下方修正は3回目。期末配当は無配とし、年間配当は5円と前期の半 分になる。

国内生産拠点については、福島県の生産子会社である三春製造やい わき製造、埼玉県の羽生製造の3工場からブレーキや油圧製品の生産を 他工場に移管する。

大和証券SMBCグローバル・プロダクト企画部の西村由美次長は、 希望退職者の募集や本店の一部売却に続き、生産拠点の再編にも踏み込 んだことで、「縮小均衡型の経営戦略を採らざるを得ない収益環境の厳 しさが露呈し、投資資金の流出を招いている」と話す。

曙ブレーキは17日、希望退職の募集と本社ビルの一部売却を発表 した。希望退職については、主に本社の間接部門で働く38歳以上、59 歳未満の正社員を対象に150人程度を募集する。本社ビル売却は、グ ループの本社機能を置く日本橋本店(東京都中央区)の土地建物の6割 相当の所有権を第三者に譲渡する。売却金額は60億円で、財務体質が 悪化するなか手元資金の確保につなげる。

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