日経平均は上昇転換、米景気安定期待で金融株に買い-権利落ち埋める

午前の日本株相場は日経平均株価 が上昇転換。米景気安定化期待から信用不安が後退しており、その他金 融や証券、保険株といった金融株が上昇。ソニーやキヤノンなど輸出関 連株の一角も上昇している。この日は3月期決算企業の配当の権利落ち 日に当たるが、権利落ち分を埋めて上げている。

明和証券の矢野正義シニアマーケットアナリストは、「バンク・オ ブ・アメリカのCEOが4月から公的資金返済開始と伝わるなど、金融 不安は後退している」と話していた。

午前10時33分現在の日経平均株価は前日比7円86銭(0.1%) 高の8487円85銭。一方、TOPIXは同2.36ポイント(0.3%)安 の816.13。東証1部の騰落状況は値上がり銘柄数659、値下がり904。 東証業種別33指数は14業種が上昇、19業種が下落。

相場を支えているのが米景気の安定化期待だ。米国で25日に発表 された経済指標は相次いで予想を上回った。2月の新築一戸建て住宅販 売件数は前月比4.7%増と、7カ月ぶりに増加。ブルームバーグ調査の 予想中央値は前月比7%減だった。2月の米製造業耐久財受注額も前月 比3.4%増と、7カ月ぶりに増加し、増加率は2007年12月以来の大 きさとなった。

野村証券金融経済研究所の若生寿一シニアストラテジストは「経済 指標のマイナスが続くと思っていた向きにはポジティブサプライズ」と 指摘した。

米景気安定化期待を背景に信用不安が後退しており、金融株中心に 買いが先行。オリックスなどその他金融、野村ホールディングスなど証 券、三井住友海上ホールディングスなど保険株の上げが目立っている。 ソニーやキヤノンなど輸出関連株の一角も高い。

一方、この日は上場企業の大半の決算期である3月決算企業の配当 権利落ち日に当たる。明和証券によると、日経平均の権利落ち分は81 -83円。権利落ち分を考慮すれば、落ち分を埋め切っての上昇だ。前 日は配当利回りが高い海運や鉄鋼株などの上げが目立ったが、午前はこ うした業種の下げが目立つ。

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