白川日銀総裁:財政ファイナンスで国債買うとかえって悪影響(2)

日本銀行の白川方明総裁は26日午 後、参院財政金融委員会で、財政ファイナンスや長期金利の安定のた めに日銀が長期国債を買い入れると、円の信認の低下につながり、「か えって国債の発行に対してマイナスになる」と述べた。民主党の大久 保勉氏の質問に答えた。

長期国債をもっと大量に購入したらどうか、という質問に対して 白川総裁は「長期の資金供給だけ行うと、資金需要は毎日変動してお り、資金を供給するだけでなく、資金を吸収する局面も出てくる。日 銀が長期国債を売ったり買ったりすると、かえって市場にかく乱的な 影響が出てくる」と指摘。「長期と短期の資金供給手段の両方を活用し た方が円滑な金融調節を行うことができる」と語った。

白川総裁はさらに、「長期国債買い入れの目的が財政ファイナンス や国債金利の安定ということになると、これはむしろ国債の発行に悪 影響が出てくる」と述べた。

日銀は18日の金融政策決定会合で、長期国債の買入額をこれまで の月1.4兆円から1.8兆円に増額することを決定した。日銀は長期国 債の買い入れについて、銀行券発行残高を上限とする自主ルールを設 けている。

邦銀のドル資金繰りは問題ない

白川総裁は「金融政策は物価の安定を通じて国民経済の健全な発 展に資することが目的だが、それ以外の目的に金融政策を割り当てる と、最終的に投資家が円に対する信認を失う可能性があり、かえって 国債の発行に対してマイナスになる」と言明。「日銀はこれからも、金 融市場の安定のために潤沢な資金供給を行っていくが、長期国債と短 期のオペの両方を活用することが大事だ」と語った。

白川総裁はまた、邦銀のドル資金繰りについて「全体として問題 は生じてない」と述べた。

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