債券相場は下落、米債安・株高警戒で売り-10年利回り1.3%台乗せ

債券相場は下落(利回りは上昇)。 前日の米国債相場の続落や日経平均株価が堅調に推移したことが売り材 料となった。新発10年債利回りは約1週間ぶりとなる1.3%台に上昇 した。

ドイツ証券チーフ金利ストラテジストの山下周氏は、「先物中心に 思った以上に弱い展開。期初に買いを選択する投資家は多いとみられる が、昨日午後に売り込まれたことで買いの手が引けている。海外債券相 場の上昇が一巡して売り優勢の状況なのも気がかり」と話した。

東京先物市場で中心限月6月物は、前日比23銭安の138円80銭で 寄り付いた後、下げ幅を縮小し、138円89銭まで戻した。その後、 徐々に売りが膨むと138円60銭まで下落して、18日以来の安値をつけ た。結局、39銭安の138円64銭で引けた。午前売買高は1兆582億円。

日経平均株価は、一時100円近く下落したが、その後はプラス圏に 値を戻し、結局は前日比43円10銭高の8523円9銭で午前の取引を終 了した。

25日の米国債相場は5日続落。5年債入札が振るわなかったこと や、2月の耐久財受注額や新規住宅販売の増加など経済指標の改善を受 けて米株相場が反発したことが、債券の売り材料となった。

新発10年債利回りは1.305%

現物債市場で、新発10年物の299回債利回りは、前日比1.5ベー シスポイント(bp)高い1.30%と、18日以来となる1.3%台で取引を 開始した。小口の買いで、いったんは1.295%をつけたが、その後、 徐々に水準を切り上げ、2bp高い1.305%で引けた。

また、中期債も軟調。新発5年債利回りは1.5bp高い0.76%で午 前を終えた。

T&Dアセットマネジメントのシニアファンドマネジャー、竹田竜 彦氏によると、「株価が堅調となっていることの影響が大きい。もっと も金融緩和の流れが変わるわけではなく、10年債は1.2%から1.4%の レンジの中で上下を繰り返している」という。

ドイツ証の山下氏は、「来週の日銀短観(企業短期経済観測調査) や10年債入札をこなす過程において、投資家からどのくらい需要が出 てくるか見極めが必要」と語った。

--共同取材:赤間信行 Editor:Hidenori Yamanaka,Norihiko Kosaka

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