テラの初値300円、公開価格310円を3.2%下回る-NEOにIPO

がん治療法の開発事業を手がける テラが26日、ジャスダック取引所の新市場「NEO(ネオ)」に新規 株式公開(IPO)した。初値は300円となり、公開価格310円を

3.2%下回った。NEO上場銘柄は5社目。午前10時14分現在の株価 は302円。

同社は患者の免疫を使って、がんの治療法を開発する。社長の矢崎 雄一郎氏は東京大学医科学研究所の出身。大株主のユーテック1号投資 事業有限責任組合(保有率34.76%)は、東京大学の研究成果を活用し たベンチャー企業に投資するベンチャーキャピタル、東京大学エッジキ ャピタルの投資ファンドだ。東京大学では700近い発明があり、「商 業化を進めている」(東京大学産学連携本部の各務茂夫教授)。

同社では、提携した医療機関に対して治療法のノウハウなどを提供 している。08年12月期末の契約医療機関は10で、11年12月期末ま でに19の医療機関との契約を目指している。会社側によると、免疫を 使った治療は副作用が少なく、抗がん剤や放射線治療で病状が回復しな かった患者が治療に訪れる場合が多いという。ただ自由診療となるため、 治療費は150万から200万円かかる。

公開株式数は200万株。市場からの資金吸収額は6億2000万円と、 昨年新規公開した1社平均28億円と比べて小粒だ。同業他社はメディ ネット、オンコセラピー・サイエンスなど。両社の過去1年間のパフォ ーマンスは、メディネトがマイナス25%、オンコセラがプラス8.3%。

契約医療機関の増加に伴い、09年12月期の業績は売上高が前期比 66%増の9億400万円、経常利益が同41%増の1億5100万円、最終 利益が同42%増の8500万円をそれぞれ見込んでいる。

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