日本株は上昇へ、米指標予想外に改善-景気安定期待で輸出高い(2)

日本株相場は上昇する見通し。新 築住宅販売件数など米経済指標が予想に反して増加し、米景気の安定化 期待が高まっている。外需依存度の高いトヨタ自動車やキヤノンなど輸 出関連株のほか、コマツなど米住宅市場に関連する銘柄が買われそうだ。

野村証券金融経済研究所の若生寿一シニアストラテジストは、「経 済指標の改善が素直に評価されるだろう。地すべり的な急速な悪化に歯 止めがかかっており、過度な悲観論の修正が続きそうだ」と予想した。

シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物6月物の25日清算値は 8460円で、大阪証券取引所の終値(8440円)比20円高だった。

ダウは89ドル高

25日の米株式相場では、米景気減速の底入れ期待からJPモルガ ン・チェースやアルコアなど金融や景気敏感株中心に上昇。主要株価指 数の終値は、ダウ工業株30種平均が前日比89.84ドル(1.2%)高の

7749.81ドル。S&P500種株価指数は同7.76ポイント(1%)高の

813.88ポイント。

25日に発表された経済指標は相次いで予想を上回った。2月の新 築一戸建て住宅販売件数は前月比4.7%増の33万7000戸と、昨年7 月以来、7カ月ぶりに増加した。ブルームバーグ・ニュースによるエコ ノミスト調査の予想中央値は前月比7%減だった。

また、2月の米製造業耐久財受注額は前月比3.4%増と、7カ月ぶ りに増加し、増加率は2007年12月以来の大きさとなった。ブルーム バーグ・ニュースによるエコノミスト調査の予想中央値では2.5%減が 見込まれていた。「経済指標のマイナスが続くと思っていた向きにはポ ジティブサプライズ」(野村証券の若生氏)となった。

アメリカ大和証券のシュナイダー恵子バイスプレジデントは、今後 について「過度の悲観論の修正によるトレーディングレンジは、ダウで 7500-8000ドルとみている。そこを抜けるには不良資産買い取りの進 展を見る必要があるだろう」と話していた。

日本株相場の足を引っ張り続けた米景気の先行きに明るさが見え始 めたことから、この日の東京株式市場では自動車や電機など輸出関連株 のほか、建機など景気敏感株も買われそうだ。

日電硝が上昇公算、沖電線は軟調か

個別では、09年3月期の連結営業利益が740億円(従来予想は 550億-700億円)になりそうだと発表した日本電気硝子、法人税等 調整額の影響などから09年2月期の単体純利益が従来予想より膨らん だもようと発表したタカキューが上昇公算。新興市場では、09年1月 期の連結純損益が黒字(前の期は158億円の赤字)を確保したACC ESSが上昇しそう。

半面、機械設備や建設投資の需要減少などで09年3月期の業績予 想を下方修正した沖電線のほか、コーヒーや機能性飲料が低迷し、3月 度の単体販売高が前年同月比14%減となったダイドードリンコは軟調 に推移しそうだ。

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