債券小幅安か、米株高・債券安で売り先行-1.3%では需要期待(2)

債券相場は小幅安(利回りは上 昇)となりそうだ。前日の米国市場は、経済指標の改善などを受けて株 高、債券安となっており、こうした地合いを引き継ぎ、売りが先行する 見通し。

日興シティグループ証券の佐野一彦チーフストラテジストは、外部 環境の悪化を受けて、債券相場は続落すると予想。もっとも、「新発 10年債利回りの1.3%台などでは投資家の買いが控えているとみられ、 早い段階で下げ渋る公算が大きい」との見方も示した。

東京先物市場の中心限月6月物は、前日の通常取引の終値139円 3銭を若干下回って始まった後、日中は138円75銭から139円5銭程 度のレンジが予想されている。25日のロンドン市場で6月物は、東京 終値に比べて10銭安の138円93銭で引けた。

前日の債券相場は下落。先物市場で午後に割高感を修正する売り が増えると、現物市場でも持ち高調整とみられる売り圧力が強まった。 6月物は前日比42銭安の139円3銭で終了した。日中売買高は2兆 499億円。

25日の米国債相場は5日続落となった。5年債入札が振るわなか ったことや、2月の耐久財受注額が増加するなど指標改善で米株相場が 反発したことが、債券の売り材料となった。

10年債利回りは1.2%台後半か

現物債市場で新発10年物の299回債利回りは、前日終値1.285% を若干上回る水準で始まり、日中ベースでは1.2%台後半での取引が見 込まれる。株高が加速すれば18日以来の1.3%台乗せも想定される。

みずほインベスターズ証券チーフマーケットアナリストの井上明彦 氏は、国内債相場について、「引き続き手がかり材料の乏しい中、期末 前の残高調整の動き中心の展開となる」という。「レンジの中心を上回 れば、期初の買いを先取りする動きも予想され、10年債利回りの

1.3%、5年債の0.75%からは買いの動きが広がる」という。

日本相互証券によると、25日の現物債市場で新発10年物の299 回債利回りは、前日比0.5ベーシスポイント(bp)高い1.26%で始ま り、午前10時過ぎからしばらく1.255%でのこう着が続いた。午後に 入ると水準を切り上げ、結局、3bp高い1.285%で引けた。

一方、10年物国債の299回債利回りは、東京時間の前日午後3時 時点で、大和証券SMBC、日興シティグループ証券、みずほ証券、三 菱UFJ証券各社の平均値であるブルームバーグ公社債基準価格(BB YF)によると1.285%だった。

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