米国株:反発、経済指標改善で景気回復期待-ダウは90ドル高

米国株式相場は反発。耐久財 受注額と新築住宅販売件数が予想に反して増加したため、景気が安 定しつつあるとの楽観的な見方が強まり、買いが優勢になった。

ダウ工業株30種平均は国債入札の不調を嫌気して、一時110 ドル下落したものの、取引終了前1時間で切り返した。JPモルガ ン・チェースやバンク・オブ・アメリカ(BOA)、アルコアがけ ん引役となった。耐久財受注が3.4%増加し、新築住宅販売が4.7 %増になったことが背景。

S&P500種株価指数は前日比1%高の813.88で終了。月初か らはほぼ11%上昇している。ダウ工業株30種平均は前日比89.84ド ル(1.2%)高の7749.81ドル。ナスダック総合指数は0.8%上昇し、

1528.95。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は3対1。

フォート・ピット・キャピタル・トータル・ファンドの運用担 当者、チャールズ・スミス氏は「これが改善の始まりになる可能性 がある。国内総生産(GDP)の最も悪い数字はすでに出たとの見 方が浮上している」と語った。

主な株価指数は午後2時前後に下げに転じた。国債発行額が過去最 高に膨らむ中、規模340億ドルの5年債入札で落札利回りが1.849% と予想を上回ったため、金利を低く抑えようとする政府の試みが失敗に 終わるとの懸念が強まった。

米国債は5日続落。入札不調に加え、英国債入札で応札額が募集額 に届かない札割れが発生したことが売りを誘った。札割れは2002年 以来で初めて。

米国債が下げ渋り、S&P500種とダウ平均は取引終了直前に上 げに転じた。

金融株

BOA株は6.7%高で終了。一時は3.6%安となった。JPモル ガンは8.2%上昇。ウェルズ・ファーゴは5.9%上昇。クレディ・ス イス・グループのアナリストは財務省の買い取り計画を通じ、銀行は不 良資産を処理できる絶好の機会にあるとの見方を示した。

アルパイン・ミューチュアル・ファンズで金融株を運用するピータ ー・コバルスキー氏は「銀行がバランスシートから不良資産の一部を切 り離すことができれば、緊張が幾らか緩み、四半期ごとに大幅な損失を 計上する必要はなくなるだろう」と述べた。

S&P500種の金融株指数は4.6%高。6日以降の上昇率は55%。

商業不動産ブローカー大手、シービー・リチャードエリスは前日比 64%高と、S&P500種の構成銘柄で上昇率トップ。債権団が債務再 編に応じ、JPモルガンが投資判断を引き上げたことが背景。

耐久財、住宅販売

ボーイングは2.7%上昇。2月の米製造業耐久財受注額が過去1 年余りで最大の増加率となり、7カ月ぶりにプラスに転じたため、買い が入った。

アルミ大手のアルコアは5.5%上昇。

2月の新築一戸建て住宅販売は予想に反して増加し、33万7000 戸になった。これを好感し、S&P住宅建設株指数は2.4%上昇した。

業績予想の下方修正

JPモルガンは最近数週間でリセッション(景気後退)が深刻化し ていることを理由に、S&P500種構成企業の業績見通しを下方修正し た。ストラテジストのトーマス・リー氏は25日付のリポートで、今年 の1株当たり利益の平均を57ドルと予想。従来の65ドルから引き下 げた。それでもブルームバーグがまとめたウォール街のストラテジスト の平均47.45ドルは上回っている。

リー氏は「当社の2009年予想が的中するかどうかは金融機関次 第だと言っても過言ではない」と指摘した。

バークレイズ・キャピタルも今週、S&P500種の1株利益見通 しを46ドルから41セントに下方修正している。

下落銘柄

乳製品メーカー大手ディーン・フーズは7.7%下落。クレディ・ スイス・グループが投資判断を引き下げたことがきっかけ。

ワイン製造最大手のコンステレーション・ブランズは5.4%安。 2009年2月通期の特別項目を除く1株当たり利益見通しが市場予想を 下回った。

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