米国債:5日続落、5年債入札振るわず-10年債利回り2.77%(2)

米国債相場は5日続落。5年債入 札(発行額340億ドル)の最高落札利回りが予想より高かったことか ら、過去最大規模の入札での需要の弱さが懸念された。

午前にはこの日が初日の米国債買い取りプログラムで、米連邦準 備制度理事会(FRB)が75億ドルを買い取った。5年債入札の最高 落札利回りは1.849%。ブルームバーグニュースがまとめた調査では、

1.801%が予想されていた。

BNPパリバ証券の金利戦略責任者、ブレント・ベイガン氏は、 「不意打ちを食らった人は多い」と語る。「財務省の入札前にFRBは 米国債の買い取りを実施した。これで落札利回りが本来よりも押し下げ られた可能性がある」と指摘した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時10分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)上昇して2.77%。10年債(表面利率

2.75%、2019年2月償還)価格は17/32下げて99 27/32。

30年債利回りは8bp上昇して3.71%。5年債利回りは7bp 上昇して1.80%。

5年債入札

入札での需要の目安となる応札倍率は2.02倍。前回の2.21倍か ら低下し、過去10回の平均である2.18倍を下回った。

米財務省は26日に7年債240億ドルを入札する。前日は2年債 400億ドルを入札した。英国ではこの日、40年債17億5000万ポンド の入札で、ほぼ7年ぶりに応札額が発行額に届かない札割れが発生した。

オバマ政権は経済成長を促し、財政赤字を埋め、金融機関の破た んに備えた緩衝材を確保する必要性から、過去最大規模の国債発行を実 施している。ゴールドマン・サックス・グループの推計によると、今年 の国債発行額はほぼ3倍増し、過去最大の2兆5000億ドルに達する見 通し。

米商務省が朝方に発表した2月の米製造業耐久財受注額は前月比

3.4%増加。機械やコンピューター、国防機器などの需要が持ち直した。 その後発表した2月の新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、年率)は 前月比4.7%増の33万7000戸になった。1月は32万2000戸に上方 修正された。

バークレイズ・キャピタルの金利ストラテジスト、アンシュル・ プラダン氏(ニューヨーク在勤)は、「きょうは予想より良好な経済統 計に始まり、英長期債入札の札割れ、米5年債入札の不調と続き、こう した要因すべてが利回り上昇につながっている」と述べた。

国債買い取り

ニューヨーク連銀の声明によると、この日の米国債買い取りでは、 2016年2月から2019年2月に償還期限を迎える米国債19銘柄を対象 に実施。13銘柄、総額75億ドル(約7315億円)を買い取った。応札 額は約220億ドル。同プログラムの規模は最大3000億ドル。6カ月間 実施される。

モルガン・スタンレーの債券ストラテジスト、ケビン・フラナガ ン氏(ニューヨーク在勤)は、「米国債市場にとっは大して支援材料に はならなかったようだ」と語る。「市場の通説から言えば、FRBは年 限5-10年物、あるいは7-10年物に力を入れるだろう」と述べた。

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