BOA-メリル:円相場予想を下方修正、年末112円-来年6月末117円

バンク・オブ・アメリカ-メリル リンチは24日付で最新の為替見通しを公表し、円相場の予想を円安方 向に大幅修正した。日本の経常黒字が縮小傾向にあることが主な理由 で、2009年末の対ドル相場を従来の1ドル=96円から112円に変更、 10年6月末は117円まで円安が進むと予想している。

藤井知子シニア金利通貨ストラテジストはリポートで、「日本の 経常黒字が縮小しつつあり、円キャリートレードの巻き戻しも一巡し ており、円の逃避通貨としての地位は低下した」と指摘している。円 キャリートレードとは低金利の円で資金を調達し高金利資産に投資す る取引。

財務省が25日発表した2月の貿易統計速報(通関ベース)による と、貿易収支(原数値)は824億円の黒字だった。1月は9569億円の 赤字。米国発の金融危機に端を発した実体経済の悪化が世界的に拡大 していることを背景に、輸出額は前年同月比49.4%減の3兆5255億 円と5カ月連続で減少した。

BOA-メリルリンチは、10年3月末の対ドル相場については 115円までの円安を予想。従来は100円を予想していたが、最新の見 通しでは今年6月末に100円に達すると見込んでいる。

また、円の対ユーロ相場見通しも6月末を1ユーロ=128円(従 来予想は108円)、12月末を132円(同113円)と円安方向に大幅修 正。来年3月末と6月末についてはそれぞれ138円(同120円)、143 円(同124円)までの円安を予想している。

藤井氏は、「日本の内需や銀行部門に脆弱(ぜいじゃく)さが残 るため、日銀は流動性供給を続け、政策金利をあと1年以上ゼロ近辺 に維持せざるをえない」と予想。このため、リスク許容度が改善すれ ば、日本の投資家が「より高金利が見込まれる外貨建て資産投資にシ フトする」とみている。

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