【個別銘柄】田辺三菱、クレセゾン、東洋糖、丸善、久光薬、イズミヤ

25日の東京株式相場における材料 銘柄の値動きは以下の通り。

田辺三菱製薬(4508):14%安の983円と急反落し、東証1部の値下が り率2位。2008年5月から販売している血液製剤「メドウェイ注」の開 発過程で試験データの改ざんがあったため、同製品を自主回収すると24 日に発表した。製薬メーカーとしての信用の根本に関わる不正だけに、 企業イメージの悪化が懸念された。

クレディセゾン(8253):午後に急落、12%安の900円で終えた。 連結子会社で不動産流動化事業を手掛けるアトリウム(8993)を完全子 会社化する方向と、日経テレコンがこの日午後2時に報道。報道を受け て、東証はアトリウム株の売買を午後2時5分から停止した。停止前の アトリウム株はストップ高となる50円(41%)高の173円。

アルフレッサホールディングス(2784):1.5%安の3970円と反落。 医薬品販売価格の低下による採算悪化で、09年3月期の連結純利益が前 期比64%減の58億円になる見通しと発表した。従来予想は118億円だ った。大幅減益に伴い期末配当も計画より3円減の42円とし、前期比7 円増の90円を計画していた年間配当は4円増の87円にとどまる。

久光製薬(4530):2.7%高の3000円と3日続伸。鎮痛貼付剤「モ ーラステープ」の販売好調に加え、販売管理費の減少などで前期(09年 2月期)決算が想定を上回ったようだと24日に発表。来期も増収増益が 可能との見方が出ている。

東洋精糖(2107):12%高の105円。不動産関連の整理損が響いて 無配が長期化していたが、今期(09年3月期)末に10年ぶりに復配す ることを決定した。株主還元の姿勢に加え、値上げ浸透による本業の改 善傾向も評価された。

丸善(8236):17%高の75円と急反発。10年1月期の連結営業利益は 前期比2.3倍の5億5000万円を見込む。前期は22%減益だったが、不 採算事業の抜本的な見直しなどで利益回復を目指す。ジュンク堂書店(神 戸市)と経営統合も視野に、業務提携の協議を始めることで合意したと も発表した。

巴川製紙所(3878):17%安の237円と急反落し、東証1部の値下 がり率1位。前日までの4営業日で19%上昇と、同期間のTOPIXの 上昇率6.3%を大きく上回っていたため、短期的な過熱感を冷やす格好 で売りが膨らんだ。また同社は午後2時、2月に公表した経営合理化策 の詳細を発表。管理職や従業員を対象とした給与と賞与の削減のほか、 業務量が低下する部署の一時帰休、外部委託業務の内製化なども実施し、 コスト削減を図る。

イズミヤ(8266):3.7%安の448円と、4営業日ぶりに反落。消費者 の節約志向の高まりで、衣料品や家電などの販売が低迷し、09年2月期 の連結業績予想を下方修正した。純利益は前の期比52%減の9億6000 万円にとどまったもよう。従来計画は同9.5%増の22億円と増益だった。

三菱マテリアル(5711):2.6%高の281円と3日続伸。クレディ・ スイス証券が24日付で、投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」、 目標株価も240円から360円に引き上げた。

住友不動産(8830):0.4%高の1159円と小幅に8日続伸。マンシ ョン販売の回復やオフィス事業の安定性などを背景に、不況下でも業績 安定性が高いとして、JPモルガン証券が24日付で、投資判断を「中立」 から「オーバーウエート」に引き上げた。

三菱重工業(7011):1.9%安の314円と8営業日ぶりに反落。25 日付の日本経済新聞朝刊によると、同社の10年3月期の連結営業利益は、 1ドル=90円台後半の現状程度の為替相場を前提とすると700億円以下 の水準に落ち込み、今期予想(前期比23%減の1050億円)に比べ3割 を超す減益となる公算が大きい。同報道に対し、三菱重は「当社として 公表したものではない」と発表した。

クボタ(6326):1.2%安の563円と反落。欧米市場を中心とした需 要減に対応し、主力商品のトラクターと建設機械の生産を前年比1割前 後削減する計画。富田哲司常務(機械事業担当)は24日のブルームバー グ・ニュースとのインタビューで、鉄やスクラップなど素材価格の落ち 込みで部品調達コストは下がるものの、機械事業の利益水準については 「赤字になることはないが、非常に難しい」と述べた。

三洋電機(6764):1.4%安の137円と続落。09年3月期連結業績 予想を下方修正、純損益は従来の利益ゼロから900億円の赤字に変更し た。世界経済悪化に伴う電池・電子部品などの収益低迷や、不採算の半 導体事業のリストラ強化が響く。三洋電を子会社化する予定のパナソニ ック(6752)は3日ぶりに反落。

日本通信(9424):ストップ高となる3040円(10%)高の3万2450 円で比例配分。25日付の日経新聞朝刊が、パソコン世界2位の米デルが 同社と提携し、今夏にも、自社のパソコンを購入した時点ですぐに無線 データ通信ができる新サービスを日本で始めると伝えた。同報道につい て、デル日本法人広報担当の大原護氏は「全くの憶測であり、コメント しない」と語り、日本通信の堀江祐子氏も「コメントできない」と、ブ ルームバーグ・ニュースの取材に答えた。

横浜ゴム(5101):0.5%安の407円と、3営業日ぶりに小反落。国内 外の販売が落ち込み、09年3月期の業績予想を下方修正。連結営業利益 は従来計画の140億円から115億円にした。前期実績は331億円だった。

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306):0.6%安の532円と、 8営業日ぶりに小反落。25日付の日経新聞朝刊は、三菱UFJと米モル ガン・スタンレーの証券子会社同士が合併して誕生する統合新会社に、 三菱UFJ側が6割を出資する方向で最終調整に入ったと報道。同報道 に対し、三菱UFJは「提携の広範な可能性について引き続き協議して いるが、合意したという事実はない」と発表した。

HOYA(7741):0.2%高の2050円と小幅に3日続伸。構造改革 によるコスト削減で、10年3月期に150億円程度の連結営業利益押し上 げ効果を見込んでいる、と25日付の日経新聞朝刊が報じた。医療関連の 安定した収益にリストラ効果が加わり、来期に営業損益で500億円前後 の黒字確保も視野に入ってきたという。

マネックスグループ(8698):0.3%安の2万4890円と小反落。金 融庁は24日午後、マネックスグループ傘下のマネックス証券と、楽天 (4755)傘下の楽天証券の2社に対し、業務の一部停止命令を下した。 システム障害の発生を未然に防ぐ体制が不十分だったなどとして、証券 取引等監視委員会が処分を勧告していた。停止期間はマネックス証券が 4月から3カ月、楽天証券が4月から1カ月。楽天株も安い。

--共同取材:駅 義則  Editor:Makiko Asai

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