神鋼・佐藤次期社長:「多角化経営、次世代自動車向け供給で強み」

神戸製鋼所の次期社長に4月1日 付で就任する佐藤広士・副社長は25日、都内で会見し、厳しい経営環 境下、不祥事がもとで犬伏泰夫社長ら現経営陣が引責辞任するのを踏 まえ、法令順守(コンプライアンス)の徹底と、設備投資案件や研究 開発の取捨選択による資金捻出に努めたいと語った。

神鋼は2月10日、同社労働組合が推薦する地方議員候補の後援会 に対して寄付行為を行っていた疑いが判明した責任を取って、犬伏社 長らの辞任を表明。きょうは、社長就任前の佐藤副社長にとっては東 京で初の記者会見。同氏は冒頭、「コンプライアンス問題で多大な迷 惑をかけた」と陳謝した。

神鋼は売り上げの約半分が非鉄や建機など「鉄鋼以外」の事業が 占める多角化経営が特徴。2009年3月期は、全事業の収益が悪化して おり、成長戦略をどう描くかが課題だ。佐藤氏は「軽量化を厳しく要 求される電気自動車など次世代自動車向け素材を考えると、高級鋼と アルミの両方の事業があるのは強み」として、多角化経営を維持しつ つ製品差別化戦略を進める考えを強調した。

看板のラグビー部について、佐藤氏は「平尾誠二監督の訓練でフ ォワードが強くなってきた。過去の経験から業績が厳しい時はラグビ ーの成績がいい」として、今年はチームの活躍が社内活性化に寄与す るのを期待した。

● 佐藤広士氏の主な経歴

1945年大分県生まれ、70年九大院卒、神鋼入社。93年4月技術開 発本部材料研究所長、96年6月取締役、2003年6月専務取締役、04 年4月副社長。

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