米ヘッジファンド従業員の報酬、09年は25%減も-投資損失響く

米ヘッジファンド運用会社の従業 員に支払われる報酬が今年、最大25%減少する可能性がある。昨年生 じた投資損失の穴埋めができるまで、大半の顧客から運用実績に連動 する手数料の徴収を再開することができないためだ。

金融サービス会社などを顧客とするニューヨークの報酬コンサル タント会社、ジョンソン・アソシエーツの創業者、アラン・ジョンソ ン氏は、ヘッジファンド会社の報酬は2008年、平均で35%減少した と試算しており、過去最高だった07年の水準に比べて約半分になった という。

米ヘッジファンド・リサーチによれば、08年は投資収益が平均マ イナス19%となるなかで、単体のヘッジファンド(シングルマネジャ ーファンド)6800本のうち約70%が損失を出している。これは、大半 のヘッジファンド顧客が損失を取り戻すまで実績連動手数料を支払う 必要がないことを意味する。

ジョンソン氏によると、共同経営会社の経営者は優秀な人材を維 持するため、自己資金やこれまで積み立てていた資金から給与を支払 うことになる。同氏は、「ほかに選択肢がないからだ。そうでなければ、 ヘッジファンドの運用担当者は3年間、報酬を受け取れないだろう」 と話す。

プラス23%の成績必要

過去10年間のヘッジファンド業界の実績を基にすると、08年の 平均的な損失を取り戻し、実績連動手数料の徴収を再開するには、プ ラス23%の運用成績を残す必要がある。

インスティチューショナル・インベスターズ・アルファ誌の4月 号に掲載された調査によれば、ヘッジファンド運用会社における08 年の平均的な報酬は79万4000ドル(約7765万円)。前年の94万ドル から減少した。ジョンソン氏はこの金額は低いとしているものの、自 らまとめた平均値は示さなかった。

調査は昨年の報酬について、ヘッジファンド運用会社の最高経営 責任者(CEO)が平均200万ドル、最高投資責任者(CIO)が140 万ドル、上級ポートフォリオマネジャーが110万ドル、上級トレーダ ーが79万ドルだったとしている。

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