日本株は上昇転換、ディフェンシブ上げ拡大-高配当業種も高い(2)

日本株相場は午後に入り上昇転換。 東京電力などの電気・ガス株やNTTなど情報・通信株といったディフ ェンシブ株が上げ幅を拡大している。きょうは3月期決算企業の配当の 権利付き最終売買日であり、商船三井など海運株、JFEホールディン グスなど鉄鋼株といった配当利回りが高い業種が買われている。

カブドットコム証券の臼田琢美常務執行役は、「世界的な金融不安 は最悪のシナリオから一歩前進し、落ち着いてきた」と指摘。しかし世 界景気の動向には不安が残るため、「相場は上値を追う状況ではない」 との見方を示した。

午後1時9分現在の日経平均株価は前日比40円95銭(0.5%)高 の8529円25銭。TOPIXは同7.15ポイント(0.9%)高の

819.87。東証業種別33指数は22業種が上昇、11業種が下落。

この日は3月期決算企業の配当の権利付き最終売買日で、「配当を 狙った個人投資家からの買いが入りやすい」(リテラ・クレア証券の井 原翼理事・情報部長)側面がある。東証業種別33指数の値上がり率1、 2位は海運と鉄鋼。ブルームバーク・データによると、海運の平均配当 利回りは5.9%、鉄鋼は4.3%で、TOPIXの2.9%を大きく上回る。

このほか、NTTなどの情報・通信株やJTなど食品株の上げも目 立つ。臼田氏によると、「ディフェンシブ株は戻り相場の中で上げが大 きくなかったため、循環的に買われている」ようだ。

ブルームバーク・データで、日経平均株価がことしの安値を付けた 3月10日から前日までの東証業種別の上昇率をみると、電気・ガスや 情報・通信、医薬品、食料品などは下位を占めている。

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