欧州首脳:ヘッジファンド規制で外交攻勢強める-G20会合控えて

【記者:Simon Kennedy】

3月25日(ブルームバーグ):欧州各国の指導者らは、4月2日の 20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)に向けて開始した一 連の外交攻勢の一環として、ヘッジファンドに対する国際的な規制強 化を訴えた。

フィヨン仏首相は24日、ワシントンで米政府当局者らと会談した 後、「ヘッジファンドが従来型の金融機関が規制を逃れるために用いる 手段にならないようにするため、ヘッジファンドの最もリスクの高い 活動を識別する必要がある」と発言。ブラウン英首相もストラスブー ルの欧州議会で、監視を強化した後で「陰の銀行(シャドーバンカー) に対する適用除外」を認めるべきではないと強調した。

1兆4000億ドル(約137兆円)規模のヘッジファンド業界をどこ まで規制するかは、結局のところオバマ米政権次第となる。フィヨン 首相は「ヘッジファンドを規制すべきだ」という考え方に米国が同調 していると話す。しかし、オバマ大統領は24日、「システミックリス クを引き起こしかねないさまざまな金融商品と資本フローへの規制の 枠組みを持つことが、われわれにとって重要だ」と述べるにとどまり、 特定のアプローチを約束することは差し控えた。

金融サミットに先立って14日開かれたG20財務相・中央銀行総 裁会議の共同声明には、ヘッジファンドを登録制とし、リスク評価の ための適切な情報の開示を義務付ける方向が明記された。欧州の一部 政府は長い間、規制をさらに進めて、銀行に類似する監督の下にヘッ ジファンドを置くよう求めてきた。ドイツのメルケル首相は、2007年 8月に信用危機が始まる以前の段階で、既にヘッジファンドの取り締 まりを呼び掛けたが、米英両国の反対に遭っただけだった。

66億ドルを運用する英ヘッジファンド、マーシャル・ウェイスの 共同創業者であるポール・マーシャル氏は1月に英議会で、ヘッジフ ァンドのレバレッジ比率は2008年には資産の1.7倍から1.4倍に低下 したが、これに対して銀行は40-50倍あると主張。資産家で著名投資 家のジョージ・ソロス氏も昨年11月に米議会で「思いつきの規制」に 反対する立場を表明している。

原題:Brown, Fillon Seek Tougher Oversight of Hedge Funds Before G-20

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