久光薬株が1カ月ぶり3000円台、販管費減少などで前期業績が上振れ

消炎鎮痛貼付剤が主力の久光製薬の 株価が一時前日比3.4%高の3020円と、2月19日以来、約1カ月ぶり の3000円台を回復した。鎮痛貼付剤「モーラステープ」の販売好調に加 え、販売管理費の減少などで前期(2009年2月期)決算が想定を上回っ たようだと24日に発表した。来期も増収増益が可能との見方が出ている。

前期決算速報によると、本業のもうけを示す連結営業利益は前の期 比10%増の321億円となったもよう。「消費低迷などでOTC(一般用 医薬品)事業は想定を下回ったが、販売管理費が計画を大幅に下回った」 (執行役員IR室長の高尾信一郎氏)。正式な決算発表日は4月7日。

同社株をカバーするアナリスト5人の前期営業益予想の平均は308 億円。レンジは300億-317億円だったため、速報値はこの上限をも上 回った。

日興シティグループ証券は24日付の投資家向けリポートで、10年 2月期の営業益予想を337億円から354億円に引き上げたほか、11年2 月期を357億円から374億円に増額、目標株価を従来比200円増の4500 円に変更した。

担当アナリストの山口秀丸氏は、主力モーラステープの競合状況に ついて、「第一三共が08年7月に発売したロキソニンテープ剤は、08 年内に発生した在庫切れリスクが払しょくされていない状態が続いてお り、本格販売は6月まで延期されるもよう。よってモーラスへの影響は 当面軽微」と解説した。

現状の久光薬株について山口氏は、「今来期増益の確度が高く、来 期ベースのPER(株価収益率)は12倍と割安に放置されている」と指 摘、09年度の企業業績の悪化が再認識される可能性のある4-5月にか けて、「成長&割安な同社株は注目される」(同)と予測した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE