日本株は下落、証券など金融株中心に売り-最終売買日で配当狙い支え

午前の日本株相場は下落。米政府 が23日発表した不良債権買い取り計画の効果に疑問の声が出たことな どから、信用リスク後退期待が弱まっている。野村ホールディングスな ど金融株中心に売られている。

大和証券SMBCグローバル・プロダクト企画部の高橋和宏部長は、 「昨日の大幅高の反動が出ている。ただ年金の買い観測があるうえ、き ょうは3月決算企業の配当権利付きの最終売買日であり、単純には売り にくい」との見方を示した。

午前10時25分現在の日経平均株価は、前日比71円19銭 (0.8%)安の8417円11銭。TOPIXは同1.61ポイント (0.2%)安の811.11。東証業種別33指数は19業種が下落、14業種 が上昇。

安値からの戻り6割以上

日経平均は小幅に続伸して始まったものの、すぐに下落に転じた。 取引時間中のことしの安値(7021円28銭)を付けた3月10日から前 日まで9営業日の上昇率は20%に達しており、急ピッチの上げに対す る警戒感が漂っている。1月7日に付けたことしの高値は9325円35 銭。安値から高値水準への前日までの戻り率は6割を超える。

高値警戒感があるなか、24日の米株式相場ではバンク・オブ・ア メリカ(BOA)など金融株中心に売りが先行。米政府が23日発表し た金融機関の不良債権買い取り計画に対して、専門家から批判的な意見 が出たことなどがきっかけとなった。ノーベル経済学賞受賞者で米プリ ンストン大学のポール・クルーグマン教授は「極めて散漫で、明確な定 義がない」と批判している。

前日高まった信用リスクに対する過度の楽観論が後退し、東京市場 でも金融株が下落。東証業種別33指数の値下がり率上位には、証券、 その他金融、保険などが入る。

もっとも、前日大幅高となった割には、この日の下げは大きくない。 日経平均は前日一時288円88銭高まであったが、この日の下げは95 円74銭安まででとどまっている。この日は3月決算企業の配当の権利 付き最終売買日あるため、「配当狙いの買いが入りやすい」(リテラ・ クレア証券の井原翼理事・情報部長)という。

東証業種別33指数の値上がり率1位は鉄鋼。ブルームバーク・デ ータによると、鉄鋼業の平均配当利回りは4.3%と、TOPIXの

2.9%を大きく上回る。このほか、NTTなど情報・通信、東北電力な ど電気・ガス、JTなど食品株など景気動向に左右されないディフェン シブ株も買われている。

田辺三菱がストップ安

個別では、血液製剤の試験データの改ざんがあったと発表した田辺 三菱製薬がストップ安。国内外の需要低迷で09年3月期の連結営業利 益予想を従来計画の140億円から115億円に下方修正した横浜ゴムも 3日ぶり反落した。半面、JPモルガン証券が投資判断を引き上げた住 友不動産は続伸。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE