超長期債の堅調続く、年限長期化の買い需要で-期末前で取引は手控え

債券市場では超長期債相場が堅調 (利回りは低下)。期末前のタイミングにあたって取引が手控えられる なかで先物には小口売りが先行したものの、一部の投資家からは保有債 券の年限を長期化させる買いが20年債や30年債に入ったようだ。

バークレイズ・キャピタル証券の森田長太郎チーフストラテジス トは、前日に続いて年限長期化のオペレーションがあったとみており、 「期末前で大方の投資家が取引を終えているだけに、薄商いのなかで調 整的な取引が出ると利回り曲線に影響を及ぼしていた」と指摘した。

東京先物市場の中心限月6月物は、前日比10銭安い139円35銭 で取引開始。いったんは1銭安の139円44銭まで下げ渋ったが、その 後は139円30銭台での小動きとなり、結局は6銭安の139円39銭で 引けた。午前の売買高は4498億円にとどまった。

「期末をにらんだ益出しの債券売りが一巡して足元は売りが少な い状況」(DIAMアセットマネジメントの山崎信人エグゼクティブフ ァンドマネジャー)との見方が一般的だが、積極的な買い材料に乏しい のも事実であり、先物相場は小口の売買で値動きが振れる展開。

一方、2月の貿易統計速報(通関ベース)では貿易収支(原数 値)が824億円の黒字と5カ月ぶりに黒字転換したが、「貿易統計の 発表は市場に特に影響はなかった」(大和証券SMBCの小野木啓子シ ニアJGBストラテジスト)という。

10年債利回りは1.255%

現物債市場で新発10年物の299回債利回りは、24日の終値より

0.5ベーシスポイント(bp)高い1.26%で始まり、午前10時すぎ以 降は1.255%に戻してこう着が続いた。期末接近に伴って大方の投資 家が様子見姿勢を強めており、10年債利回りは午後も1.2%台半ばで の小動きとなりそう。

一方、超長期ゾーンには買いがやや優勢となり、20年物の109回 債利回りは1bp低下の1.89%、30年物の29回債は同0.5bp低い

1.995%をつけた。24日の米債市場では米連邦準備制度理事会(FR B)の国債買い取り計画において30年債も対象に含まれていたため、 30年債利回りが3.6%台半ばに低下したことが支えとなった。

2年債入札は無難との見方

財務省は午前10時30分、2年利付国債(279回債、4月債)の 価格競争入札を通知。表面利率(クーポン)は0.4%、発行額は2兆円 程度といずれも前回債から据え置いた。279回債の発行日は4月15日 、償還日は2011年4月15日。

新発2年債利回りは昨年12月の利下げ以降に0.345-0.440%で の推移となっており、今後も0.4%付近で安定的に取引されそう。市場 では、「政策金利の変更リスクもなく無難」(山崎氏)とみられており 、投資家の潜在需要を背景とした応札意欲が強まる公算が大きい。

大和証券SMBCの小野木氏も、2年債相場は前日に小安く推移 するなど持ち高の調整も進んでいるとしたうえで、「利回り0.4%台前 半での応札が可能なら無難な結果になりそう」と予想している。

--共同取材材:池田祐美、吉田尚史、曽宮一恵 Editor:Hidenori Yamanaka, Norihiko Kosaka

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