米金融債保証コスト、上昇-不良資産購入計画による低下が一段落

24日のクレジット・デフォルトスワ ップ(CDS)市場では、米金融機関の社債保証コストが上昇。米財務 省が23日発表した最大1兆ドルの不良資産買い取り計画をきっかけと する信用市場の改善は一段落した。

シティグループやウェルズ・ファーゴ、モルガン・スタンレーなど 米金融機関の社債に関連したCDSスプレッドは上昇し、前日の低下分 の約3分の1が相殺された。北米企業の信用リスクを示す指標のスプレ ッドも一時上昇していたが、その後低下に転じた。CDSスプレッドの 上昇は投資家心理の悪化、低下は心理の改善を示す。

投資家は、官民投資プログラムを通じて銀行のバランスシートを修 復するガイトナー米財務長官の計画が奏功する根拠を探っている。同プ ログラムでは、政府は米銀が抱える不良資産5000億ドルの買い取り資金 として750億-1000億ドルの拠出が必要で、その規模は1兆ドルに拡大 する可能性がある。

クレジット・デリバティブズ・リサーチのチーフストラテジスト、 ティム・バックシャル氏は24日付の顧客向けリポートで、現在の最大の 問題は金融機関が「買い手にとって現実的な価格水準で売却」するかど うかだと指摘している。

バークレイズ・キャピタルによれば、北米の投資適格級企業125社 で構成するマークイットCDX北米投資適格指数(シリーズ12)のスプ レッドはニューヨーク時間午後4時42分(日本時間25日午前5時42 分)現在、1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の185b p。CDSスプレッド1bpは債務1000万ドルのデフォルト(債務不履 行)に対する期間5年の年間保証料1000ドルを意味する。

CMAデータビジョンによると、シティ債のCDSスプレッドは13 bp上昇の540bp。モルガン・スタンレーは10bp上昇し365bp。 ウェルズ・ファーゴは7bp上げて215bp。

ロンドン市場では、投資適格級の欧州企業125社で構成するマーク イットiTraxx欧州指数のスプレッドが1bp低下し162bp。欧 州の銀行・保険25社の劣後債に関連したマークイットiTraxx金融 指数は5bp下げて300bpとなった(いずれもJPモルガン・チェー ス調べ)。

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