債券は堅調か、米国で超長期債買い-期明け後の潜在需要も支え(2)

債券相場は堅調(利回りは低下) な推移が予想される。米国債市場では超長期債に買いが優勢となってお り、国内でも前日に長めのゾーンを中心に買われた流れが続きそう。

新光証券の三浦哲也チーフ債券ストラテジストは、債券市場は売 りにくい状況に移行しつつあるとしたうえで、「10年債の1.2%台半 ばから買い急ぐことはないものの、新規資金投入の必要性に迫られるの であればあらためて平準買いを行うことを考えたい」との見方だ。

東京先物市場の中心限月6月物は、前日の通常取引終値139円45 銭をやや上回って始まり、日中ベースでは139円30銭から139円70 銭程度での取引が見込まれる。24日のロンドン市場における6月物は、 東京市場の終値より3銭安い139円42銭だった。

24日の先物相場は開始直後こそ139円35銭まで続落したが、そ の後はおおむねプラス圏での推移となり、午後には一時21銭高の139 円66銭まで上昇した。ただ、取引終盤にかけては伸び悩んで結局は前 日比変わらずの139円45銭で引けた。売買高は1兆2589億円。

その後、米債市場で10年債利回りは小幅上昇したが、米連邦準備 制度理事会(FRB)の国債買い取り計画では30年債も対象に含まれ ていたため、30年債利回りは5ベーシスポイント(bp)低下の3.64% 程度となった。米債市場の動向について「きのうから相対的に強くなっ た円債の超長期ゾーンにも一定のフォローになる」(日興シティグルー プ証券の佐野一彦チーフストラテジスト)との指摘が出ている。

10年債利回りは1.2%台半ばか

現物債市場で新発10年物の299回債利回りは、24日の終値

1.255%をやや下回っての推移が見込まれる。

期末接近に伴って投資家は様子見姿勢が強いとはいえ、「日経平 均株価が7000円割れ目前から切り返したため債券での決算対策売りの 必要がなくなった」(大和証券SMBCの小野木啓子シニアJGBスト ラテジスト)とされ、引き続き売り圧力の弱い展開が続く見通しだ。

日本相互証券によると、24日の現物債市場で新発10年物の299 回債利回りは0.5bp高の1.27%で取引を開始した。その後しばらく小 動きが続いたが、午後に買いが優勢となると一時は1.25%と2月23 日以来の低水準をつけ、結局は1bp低い1.255%で引けた。

一方、10年物国債の299回債利回りは、東京時間の24日午後3 時時点で、大和証券SMBC、日興シティグループ証券、みずほ証券、 三菱UFJ証券各社の平均値であるブルームバーグ公社債基準価格(B BYF)によると1.26%だった。

2年債入札は無難との見方

財務省がこの日に実施する2年利付国債(4月債)の価格競争入 札は無難な結果を予想する見方が多い。

新発2年債利回りは昨年12月の利下げ以降に0.345-0.440%の レンジを形成しており、今後も0.4%付近で安定的に推移するとみられ る。大和証券SMBCの小野木氏は、2年ゾーンの金利が一段と低下す るには追加緩和などの材料が必要としながらも、「一方で金利がこの水 準で安定するのであれば余剰資金など消極的需要の受け皿となる」とい い、入札自体は無難にこなすと予想している。

24日の入札前取引で新発2年債の複利利回りは0.41%付近で推 移しており、クーポンは3カ月連続で0.4%となる見通し。発行額は前 回債と同じ2兆円程度。

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