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米国債:30年債上昇、FRBの買い切り対象で‐利回り3.62%(2)

米国債市場は30年債が4日ぶり に上昇。米連邦準備制度理事会(FRB)が明らかにした長期債買い取 り計画に30年債も対象に含まれていたことが買い材料だった。

FRBは25日から国債買い切りオペを実施する。第1回目のオペ 対象は2016年2月―2019年2月の償還銘柄となる。先週、国債買い取 り計画が明らかになった段階ではFRBは買い取り対象について2- 10年債が中心と述べていた。中期債は前日比ほぼ変わらず。今週、財 務省は980億ドルの国債入札を実施する。

ウェルズ・ファーゴ・キャピタル・マネジメント(ミルウォーキ ー)で約30億ドルの資産を運用するジェイ・ミューラー氏は「短期的 には明るい。しかし長期的には残念ながら、国債を紙幣に変えているだ けだ。いずれインフレが加速することになるだろう」と語った。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時45分現在、30年債利回りは前日比7ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)低下して3.62%。30年債(償還2039年2月、 表面利率3.25%)価格は1 9/32高の97 19/32。

10年債利回りは2bp上昇して2.67%。一時は2.74%まで上げた。

FRBの買い取り計画

FRBは27日に償還期限2011年3月―2012年4月の国債を買い取 り、30日には2026年8月-2039年2月償還期限の国債を買い取る計 画だ。

4月1日には、2012年5月―2013年8月償還の銘柄、翌2日には 2013年9月―2016年2月が償還期限の国債を買い取る。

財務省はこの日、2年債(400億ドル)の入札を実施した。25日に は5年債(340億ドル)、26日には7年債(240億ドル)の入札がそれ ぞれ実施される。

ゴールドマン・サックス・グループは、今年の米国債発行額が前年 比ほぼ3倍の2兆5000億ドルに達すると予想している。

超党派の議会予算局(CBO)によると、2010年度(09年10月- 10年9月)の財政赤字は1兆3800億ドルが予想されているが、これは 政府予想の同1兆1700億ドルを上回っている。

利回り格差

10年債と同年限のインフレ連動債(TIPS)の利回り格差は1.35 ポイントに拡大した。過去5年間、同利回り格差は平均2.27ポイントだ った。

2年債利回りはほぼ変わらず。入札後も大きな変動はなかった。

ミラー・タバクの主任債券市場ストラテジスト、トニー・クレセン ツィ氏は「唯一の問題点は、財務省は25日に入札を実施し、26日も 同様に実施することだ。2兆ドル近い赤字を抱え、投資家を引き付ける のは当面、難しいだろう」と語った。

財務省が実施した2年債入札の結果によると、最高落札利回りは

0.949%と、入札直前の市場予想の0.972%を下回った。前回入札(2月 24日)は0.961%だった。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.71倍と、前回の2.63倍を上 回った。

外国中央銀行を含む間接応札が落札全体に占める割合は53.1%で前 回の28.1%を大きく上回った。プライマリーディーラー(政府証券公 認ディーラー)が占めた割合は44.7%と、前回の68.6%から減少。直 接応札による落札は2.2%だった。

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