NY外為:円が対ユーロで一時5カ月ぶり安値-高利回り通貨買い(2)

ニューヨーク外国為替市場では円 がユーロに対して5カ月ぶり安値付近で推移。対ポンドでも下落した。 米財務省が23日発表した銀行の不良資産買い取り計画を受け、高利回 り通貨に対する投資意欲が高まるとの憶測が広がった。

ポンドはドルに対して上昇。英国のインフレ加速を背景に、イング ランド銀行がポンド高容認の姿勢を取るとの見方が強まった。一方、こ の日はチェコ・コルナはが対ドルで最も下げた。同国のトポラーネク首 相に対する不信任案が可決されたことが背景。

ゲイン・キャピタル傘下FOREX・ドット・コム(ニュージャー ジー州ベドミンスター)のチーフ為替ストラテジスト、ブライアン・ド ーラン氏は「市場はリスク許容度に強く左右されているようだ。市場の リスク志向が改善すれば、クロス通貨は上昇する」と指摘した。

ニューヨーク時間午後4時18分現在、円は対ユーロで1ユーロ= 131円64銭(前日は同132円17銭)。一時は同134円51銭と、昨 年10月21日以来の安値を付けた。

円は対ドルでは0.8%下げ、1ドル=97円74銭(前日は同96円 95銭)。一方、ドルは対ユーロで1.2%上げ、1ユーロ=1.3471ドル (前日は同1.3633ドル)。ドルは3月19日には同1.3738ドルと、 1月9日以来の安値まで落ち込んだ。

ドーラン氏によると、日本の新会計年度入りに伴いファンドマネー ジャーが海外資産への再投資に向かえば、円は4月に対ドルで1ドル= 105円台まで下げる可能性がある。

ポンドはドルに対して一時1.4%高の1.4778ドルまで上昇し、2 月10日以来の高値を付けた。この日発表された2月の英インフレ率が 予想に反して上昇したことがきっかけとなった。

主要6通貨のバスケットに対するICEのドル指数は0.6%上昇し て83.86。3月19日には82.63と、1月初め以来の低水準を付けた。

FRBの米国債購入

ドル指数は3月に入り4.7%下げている。FOMCが声明で18日、 期間の長い米国債を最大3000億ドル買い取るほか、MBSの購入を拡 大すると発表したことがドル売りのきっかけとなった。

ブルームバーグのデータによると、MSCI世界指数とドル指数の 相関関係はマイナス0.549と、年初来の低水準マイナス0.574から上 昇。この相関関係がマイナス1だと、ドルと株価が常に反対方向に動く ことを意味する。

RBCキャピタル・マーケッツのシニア通貨ストラテジスト、マ シュー・ストラウス氏(トロント在勤)は「ドルの株価感応度の低下は、 ユーロ上昇の勢いが減速しつつあることを示唆している可能性がある。 円相場はより明確だ」と語った。

ポンドは対円で一時2.7%上昇し、12月1日以来の高値を付けた。 日本の投資家勢が高利回り資産に投資するとの見方が背景。韓国ウォン は1.6%、オーストラリア・ドルは0.1%といずれも対円で上昇した。 日本の政策金利が0.1%であるのに対し、オーストラリアは同3.25%、 韓国は同2%、またイギリスは同0.5%となっている。

ガイトナー財務長官は23日、金融システム支援に向けて、最大1 兆ドル規模の不良資産を買い取る計画を発表、安全投資先への需要が後 退した。

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