日本株は大幅続伸、米金融安定化期待で金融株高い-安値から2割上昇

日本株相場は大幅続伸。米政府に よる金融機関の不良資産買い取り計画の発表を受け、米金融安定化期待 が高まった。信用不安の後退からみずほフィナンシャルグループや東京 海上ホールディングス、オリックスなど金融株が買い進まれた。

住友信託銀行の島津大輔調査役は、「日本株は売られ過ぎの修正で 急ピッチに上昇している。買い取り計画が発表されたが、これで一安心 ではない。相場は出来高を伴っていない」と話していた。

日経平均株価終値は前日比272円77銭(3.3%)高の8488円30 銭。一時は1月14日以来、約2カ月半ぶりに8500円台を回復した。 TOPIX終値は同21.16ポイント(2.7%)高の812.72。東証1部 の業種別33指数はすべて上昇。騰落状況は値上がり銘柄数1353、値 下がり286。

日経平均は安値から20%上昇

日経平均は買い優勢でスタート。午後の取引開始直後から伸び悩む 場面があったものの、午後2時ごろから先物主導で急速に上げ幅を拡大。 ことしの安値を付けた3月10日からきょうまで9営業日の上昇率は 20%に達した。背景にあるのが、米政府による不良資産の買い取り計 画の詳細発表だ。

米財務省によると、政府と民間投資家が共同で金融機関の不良資産 を買い取る。最大1兆ドル(約96兆円)規模の計画で、昨年導入され た7000億ドル規模の問題資産購入計画(TARP)から750億- 1000億ドルの資金を使う方針だ。

2月に基本方針は発表されていたものの、「具体的な説明に欠け、 マーケットはがっかりして下げただけに、安心感が出た」(日興コーデ ィアル証券の西尾浩一郎マーケットアナリスト)という。方針が示され た2月10日から米株式相場は下落傾向を強め、ダウ工業株30種平均 はことしの安値を付けた3月6日まで16%下落していた。

前日の米株式相場は、金融安定化期待からダウ工業株30種平均が 一時500ドル以上の上げとなるなど大幅高。東京株式相場も金融株中 心に買い戻しが優勢となった。東証1部市場の売買代金上位はみずほF G、三菱UFJフィナンシャル・グループなど大手銀行が上昇して占め た。東証1部銀行指数は12日に付けたことしの安値から28%上昇。

ドル円相場が1ドル=98円台の円安水準となったことから、トヨ タ自動車など輸出関連株も堅調。倉庫・運輸関連、小売株の上げも目立 った。

もっとも、相場は先物主導の色合いが強かった。日経平均先物の出 来高は12万3301枚と、日経225先物・オプション3月限の特別清算 指数(SQ)の算出日だった13日(11万2618枚)を上回った。一方、 東証1部市場の売買代金は1兆7164億円と、昨年1年間の1日平均2 兆1748億円を大きく下回り、現物買いは少なかった。

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