橋下知事提案で議会紛糾、未明に否決-大阪府庁舎のWTCへの移転

大阪府議会は24日未明、橋下徹 知事が提案した高層ビル「大阪ワールドトレードセンタービルディン グ」(大阪市住之江区、WTC)を103億円で大阪市から購入し、新 府庁舎として利用する庁舎移転条例案を否決した。

大阪府議会議事課の中岡敬二課長補佐によると、23日の府議会本 会議は、移転の是非をめぐる議論が紛糾し、翌日未明までもつれこん だ。無記名で行われた採決では定数112のうち賛成46、反対65、無 効1と賛成が規定の3分の2に達しなかったため、否決された。

橋下知事は、08年2月の就任後、赤字削減のための行政改革など を相次いで打ち出し、庁舎移転もその一環。老朽化した現庁舎を建て 替えるよりもコストが安く済むなどと訴えていた。

議会与党ながら、所属議員23人全員が反対に回った公明党大阪 府議団の西村晴天団長は「条例案を提示されたのがわずか1カ月前。 府民に大きな影響を与える大きな計画だけに、もっと議論を尽くす必 要があった」と語った。橋下知事については「少し独断専行に過ぎる ところがある。今後、計画が復活する可能性は極めて低いだろう」と コメントした。自民党とともに橋下知事を支持する姿勢は今後も変わ らないという。

WTCは大阪市などの第3セクターが運営。大阪市のウェブサイ トなどによると、WTCは国際交流の中核施設として総事業費1196 億円をかけて1995年に大阪湾岸の南港エリアの埋立地に建てた。地 上55階(高さ256メートル)と大阪市で一番の高層ビルだが、テナ ント不足が続き、耐震性などで問題がある現庁舎からの移転を検討し ていた府側が買い取りを表明していた。

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