日銀の期末越えオペ金利が強含み、TB資金手当ても-CPは札割れ

日本銀行がこの日実施した3月期 末越えの資金供給オペは、落札金利が強含んだ。期末まで1週間とな り、確実に資金を確保する動きが出た。国庫短期証券(TB)の在庫 の資金手当てとの見方もあった。一方、期末越えのコマーシャルペー パー(CP)オペは、応札額が通知額を下回る札割れになった。

午後の本店共通担保オペ8000億円(3月25日-4月3日)は、 19日実施の同じ9日物の本店オペ(3月23日-4月1日)に比べ、 最低落札金利が2ベーシスポイント(bp)上昇の0.19%、平均落札金 利は0.5bp高い0.200%となった。応札倍率は3.48倍に上昇した。

東短リサーチの寺田寿明研究員は、「予想より金利が高かった。 資金確保を急ぐと上昇しやすい。きょうのTB入札もあり、在庫が重 いディーラーが確実に落札した可能性はある」とみていた。

前日は全店オペ8000億円(3月31日-4月1日)の平均金利が

0.255%、応札倍率は2.62倍と、需要の根強さを示した。期末越えの 無担保コール取引が低調な一方、国債買い現先オペにはしっかりした 応札が集まっている。

TB3カ月物13回債入札では、最高落札利回りが前回比0.7bp高 い0.2778%、平均利回りは同0.5bp高い0.2723%となった。落札水準 は予想範囲内だったが、入札後は0.275%で少額の取引が見られた程 度で、投資家の需要が強まる様子はなかったという。

もっとも、日銀が潤沢な資金供給を続けるなか、足元の日銀当座 預金残高は17兆円台と、量的金融緩和策が解除された直後の2006年 6月以来の高水準。レポも0.15-0.16%程度までの上昇にとどまって おり、「金利が大きく上昇する感じではない」(東短・寺田氏)とも いう。

CPは期越えも札割れ

一方、午前のCP買い現先オペ4000億円(3月26日-4月15 日)は、応札額が3515億円にとどまる札割れだった。期末越えが札割 れになるのは初めて。CPは0.1%で無制限に資金を手当てできる企 業金融支援特別オペにも応札できるため、最低金利は下限0.10%だっ た。

CP発行市場では、最上位格付けa-1プラスの電力会社の2カ 月物が0.17%台まで低下しているほか、a-1のメーカーの2-3カ 月物も0.20%前後と低水準で、投資家やディーラーの需要が強まって いる。一方、企業のCP発行意欲は後退している。

ドルオペの応札急減

日銀のドル資金供給オペ3カ月物は、応札額が28億7400万ドル と、前回の1カ月物(164億9500万ドル)、前々回の3カ月物(192 億2600万ドル)から急減した。固定貸付利率は1.25%で、担保の範 囲内で無制限に資金を借りることができる。

国内大手銀行の資金担当者は、設定金利が高いうえ、ドルは期末 の資金繰りにめどが付いた感じもあり、需要が弱かったとみる。実際、 無担保の貸出金利を示すドルLIBOR(ロンドン銀行間貸出金利) 3カ月物は1.22219%と、オペの設定金利を下回っている。

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