長期債や超長期債が堅調、投資家需要が支え-10年一時1.25%(終了)

債券市場では長期や超長期債が堅 調(利回りは低下)。朝方は売りが先行したものの、その後は投資家の 潜在需要の強さを背景に買いが優勢になって、相場は底堅く推移した。

大和証券SMBCシニアJGBストラテジストの小野木啓子氏は、 株式と比べると債券は日米ともに動意が乏しく、日本は期末要因もあっ て取引は手控えられたと指摘。「新年度入り後に買いが先行するとの見 方が多く、その場合の10年債利回りは1.2%台のレンジの低い水準で の推移となりそうだ」と説明した。

東京先物市場で中心限月6月物は、前日比6銭安の139円39銭で 寄り付き、直後に10銭安の139円35銭まで下げた。その後は、水準を 切り上げ、21銭高の139円66銭まで上昇した。結局、前日比変わらず の139円45銭で引けた。6月物の日中売買高は1兆2589億円。

モルガン・スタンレー証券債券調査部エグゼクティブディレクタ ー・金利ストラテジストの福田範行氏は、「多少、期末に向けた債券買 いもあるが、今年度の運用はほぼ終っており、落ち着いた動き」と述べ た。

日経平均株価は大幅続伸。前日比272円77銭高の8488円30銭と 8400円台を回復して取引を終えた。

10年債利回りは一時1.25%に低下

現物債市場で、新発10年物の299回債利回りは、前日比0.5ベー シスポイント(bp)高い1.27%で取引を開始した。その後は徐々に水 準を切り下げ、一時は1.25%と2月23日以来およそ1カ月ぶりの水準 まで低下。午後3時49分以降は1bp低い1.255%で推移している。

超長期債も堅調。新発20年物の109回債利回りは1.5bp低い

1.90%、新発30年債利回りは1.5bp低い2.00%に低下している。大和 住銀投信投資顧問国内債券運用第2グループリーダーの伊藤一弥氏は、 「超長期債は、割安になっていたこともあり、押し目買いが入った。月 末の年限長期化をにらんだ買いもあったのではないか」と語った。

あす2年債入札、クーポンは0.4%か

財務省はあす25日、2年利付国債(4月債)価格競争入札を実施 する。表面利率(クーポン)は前回2月26日入札の278回債と同じ

0.4%が予想されている。発行額は前回債と同じ2兆円程度。

三菱UFJ証券債券ストラテジストの稲留克俊氏は、「日銀の緩和 姿勢が需給を下支え」と指摘し、買い方針で臨んで良いとの見方を示し た。

市場では、「新発債のクーポンが0.4%であれば、足元金利の水準 からみて投資妙味があるので無難な結果だろう」(東京海上日動火災保 険投資部の岳俊太郎債券投資グループリーダー)、「消化に問題はな い」(福田氏)などといった声が聞かれた。

前回入札された2年物の278回債利回りは前日比0.5bp高い0.40% で推移していたが、午後4時前後から0.395%で取引されている。

--共同取材:赤間信行 Editor:Hidenori Yamanaka,Norihiko Kosaka

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