サッポロとペトロブラス:サトウキビ利用水素生産の実証試験開始(2)

サッポロホールディングス傘下のサ ッポロビールは24日、ブラジル国営石油公社ペトロブラスなどと協力 し、ブラジルで次世代エネルギーに関する実証試験を9月から開始する と発表した。サッポロのビール生産で培った発酵技術を利用し、サトウ キビなど農作物の残りかす(バイオマス)を使った水素の生産・実用化 を目指す。

少子化などで国内ビール事業が伸びないなか、サッポロは新たな成 長の柱を探っている。自動車、産業用などの次世代エネルギーとして注 目されるバイオ水素の生産にサッポロの技術が活用できれば、「将来有 望な事業に育つ可能性がある」(高島英也・取締役経営戦略本部長)と 期待を寄せており、将来的に自社開発プラントの設備・メンテナンス料 などの収入を見込む。

サッポロは発酵技術を取り入れて設計したプラント設備をブラジル のバイオ燃料関連コンサルティング会社エルゴステックが持つ試験施設 (サンパウロ州)に設置。ペトロブラスは水素ガスの実用化戦略を立案 する。3社は3年間かけてコスト抑制など商業化に向けた共同研究を重 ね、10年以内の実用化を目指す。

ぺトロブラスの川上オズワルド・東京オフィス支社長によると、 今回のプロジェクトには、ブラジル2社が約2億5000万円(250万ド ル)を投資する。ペトロブラスは2013年までにバイオ燃料に約2800 億円(28億ドル)を投じる計画。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE