午後の日本株は上げ縮小、急ピッチの上昇に警戒-金融や輸出株は堅調

午後の日本株相場はやや上げ幅を 縮小。日経平均株価は一時午前の安値を下回った。米国の金融安定化は 期待されるものの、急ピッチの上げに警戒感が高まってきた。シカゴ 24時間電子取引システム(GLOBEX)指数先物が基準値より下げ ており、きょうの米株式相場の動きを見極める展開になっている。

日経平均株価は前週末からこの日の高値まで498円(6.1%)上昇。 このため高値圏で徐々に売りが増え、前日に上げが目立っていた三菱地 所など不動産株が下落転換。NTTなど情報・通信株や電気・ガス株、 JTなど食品株といったディフェンシブ業種も安い。半面、信用不安の 後退から、三菱UFJフィナンシャル・グループなど金融株が上昇。円 安を背景に、トヨタ自動車やキヤノンなど輸出関連株も高い。

午後1時28分現在の日経平均株価は前日比120円82銭 (1.5%)高の8336円35銭。TOPIXは同12.74ポイント (1.6%)高の804.30。東証1部の業種別33指数は29業種が上昇、 4業種が下落。騰落状況は値上がり銘柄数1219、値下がり391。

SMBCフレンド証券投資情報部の東秀昭課長代理は、「年初から 売られていた銘柄の買い戻しが続いている。公的資金の買い観測もあり、 3月末までは上昇傾向となるのではないか」との見方を示していた。

最大1兆ドルの不良資産を買い取りへ

米財務省は23日、政府と民間投資家が共同で金融機関の不良資産 を買い取ると発表した。最大1兆ドル(約96兆円)規模の計画で、昨 年導入された7000億ドル規模の問題資産購入計画(TARP)から 750億-1000億ドルの資金を使う方針だ。

2月に示された基本方針が具体的内容に欠け、その後の相場下落の 一因となっただけに、投資家心理の改善につながった。前日のダウ工業 株30種平均が一時500ドル以上上昇するなど世界的な株高となった。 もっとも、市場では「これで一件落着な訳ではない」(日興コーディア ル証券の西尾浩一郎マーケットアナリスト)との声が支配的だ。

りそな信託銀行の下出衛エクイティチーフストラテジストは、「買 い取り金額が十分か、金融機関側から不良資産の売却の申し出が出てく るのかなど、今後は様々な問題点の指摘が出てくるだろう」とみる。

日本時間午後のGLOBEX指数先物はじり安。急騰から一夜明け た米株式相場の動向を見極めようと様子見姿勢が強まっている。

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