中国工商銀、ゴールドマンによる株式売却の予定ないと発表も-関係者

時価総額で世界最大の銀行、中国 工商銀行(ICBC)は25日に、米金融大手ゴールドマン・サック ス・グループが同行への出資比率を当面引き下げる予定はないことを発 表する公算だ。事情を直接知る関係者3人が明らかにした。

事情を公にする権限がないとして匿名を条件に語った同関係者ら によれば、ゴールドマンの出資については、ICBCの2008年通期決 算と同時に発表される見通し。関係者の1人によれば、ICBCとゴー ルドマンは依然として発表文書に関する詰めの協議を行っているという。

ゴールドマンは、ICBCとの間で取り決めた株式売却を禁じる ロックアップ期間が4月28日で終了した後、保有するICBC株

4.9%(23日時点で75億ドル=7300億円相当)の一部売却が可能に なる。シノペック・ファイナンシャル・ホールディングスのアナリスト、 ジェームズ・リウ氏(上海在勤)は、英銀大手ロイヤル・バンク・オ ブ・スコットランド(RBS)や米銀バンク・オブ・アメリカが保有す る中国の銀行株を売却した後もゴールドマンがICBCへの出資を維持 することで、ゴールドマンの中国での展開が後押しされる可能性がある と指摘する。

リウ氏は「ゴールドマンが保有株を売らないと決定しても不思議 はない」とし、「ゴールドマンも金融危機の打撃を受けたが、その度合 いは他の大手金融機関よりも小さい。一度中国から手を引いてしまった ら再進出はほぼ不可能だということが分かっている」と述べた。

米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ、オンライン版) は先に、匿名の関係者の話として、ゴールドマンが、同社が保有するI CBC株の一部売却を検討していると報じていた。

ゴールドマンの広報担当、エドワード・ネイラー氏(香港在勤) はコメントを控えた。

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