ガイトナー長官:米国は金融システム修復する義務負う、世界が注視

ガイトナー米財務長官は23日、 米国には自国の金融システムを修復し、適切な監督の下で市場経済が繁 栄するという信頼感を世界中で高める義務があると語った。

ガイトナー財務長官はワシントンで開かれた米紙ウォールストリー ト・ジャーナル(WSJ)の会議で講演し、「われわれには現状を正す 義務がある」と明言。「われわれにこれを修復する意思と能力があるか どうか、世界が注視している」と述べた。

この日これより先、オバマ政権は銀行から不良資産を買い取る計画 を公表した。この官民投資プログラムは最大1兆ドル(約97兆7000 億円)の買い取り支援を目指している。

同財務長官は会議で、米国が目指すのは欧州型の市場や規制ではな いと強調。「この状況下で、それがわれわれの納得いく代替案ないしモ デルだとはみていない」と述べた上で、「規制の枠組みの改革について 考える際、いろいろな新たな問題を引き起こさないよう十分注意する必 要がある」と警告した。

財務長官は、26日に予定されている議会証言のなかで、金融規制 改革案の概要を公表する。

「脆弱過ぎた」金融システム

財務長官はまた、米金融システムの機能停止は、最も「基本的なテ スト」の失敗を示すと指摘。「それはあまりにもろく、衝撃に対して脆 弱(ぜいじゃく)過ぎた。システム全体に影響が及ぶリスクテークに対 するチェックやバランスの導入が不十分だった」「基本的なレベルでの 消費者保護の不備が、システム全体への深刻な影響を引き起こした」と 説明した。

財務長官はさらに、オバマ米政権が議会からの批判が一段と強まっ ている金融危機対策も推進する方針であると指摘。金融危機を脱却する には、「政治的に極めて不人気な事も行う必要がある」とした上で、 「オバマ大統領およびわれわれは、景気回復に必要と考える広範な経済 対策を可能な限り迅速かつ強力に推し進める」と述べた。

財務長官は、この日発表した不良資産買い取り計画について、市場 の再始動や、新規の融資と証券化に寄与するだろうと言明。企業の資金 繰りの条件改善にもつながるとの見通しを示すとともに、「動きが出て くる若干の兆候が見られ、これは期待できる」と付け加えた。

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 城塚 愛也 Aiya Shirotsuka +81-3-3201-2482 ashirotsuka@bloomberg.net Editor: Ryoji Uchida 記事に関する記者への問い合わせ先: Rebecca Christie in Washington at +1-202-654-1273 or rchristie4@bloomberg.net Rchristie4@bloomberg.net; Timothy R. Homan in Washington at +1-202-624-1961 or thoman1@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Chris Anstey at +1-202-624-1972 or canstey@bloomberg.net

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