東洋水株が急反落、メキシコが関税引き上げの方針-競争力低下を警戒

即席めんや冷凍食品などの製造・ 販売を行う東洋水産の株価が急反落。メキシコで米国製品の関税が引き 上げられる可能性が高まっている。同国での競争力が低下することが警 戒感され、投資資金が流出した。

午前終値は前日比6.3%安の2020円で、東証1部の下落率3位。一 時は同6.7%安の2010円を付け、約10カ月ぶりの安値圏に沈んだ。

ゴールドマン・サックス証券は23日付で、東洋水の投資判断「買 い」を継続する一方で、目標株価をこれまでの3200円から3000円に 引き下げた。同証の田中克典アナリストは投資家向けのメモの中で、メ キシコの関税引き上げに関し、「短期的な株価のセンチメントが悪化す る可能性には注意が必要」と指摘する。

メキシコ政府は18日、米国からの輸入品の少なくとも90品目を 対象に、10-45%の関税を課する方針を明らかにした。メキシコから 米国へのトラック輸送テストプログラムを米政府が廃止したことへの報 復措置。

GS証券では、メキシコは東洋水の2008年度連結営業利益の約 10%を占めると推測。足元で現地通貨のペソが下落していることもあ り、「09年度のメキシコ事業は苦戦が見込まれる」(田中氏)という。

ブルームバーグ・データに登録されたアナリスト9人による09年 3月期の連結営業利益予想の平均値は256億円。会社側の予想は220 億円で、業績上振れ期待は強い。

ただ、メキシコ事業の低迷や国内販売促進費の増加を踏まえ、GS 証券は営業利益予想を09年3月期が260億円から256億円に、10年 3月期が290億円から276億円に、それぞれ下方修正した。

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