東京外為:円続落、リスク志向復活で高金利通貨選好-金融安定化期待

午前の東京外国為替市場では円 が続落し、対ユーロで約5カ月ぶりの安値を更新した。米政府によ る不良資産買い取り計画を受け、金融システムの安定化期待が高ま るなか、株高により投資リスクが取りやすくなるとの見方から、ユ ーロなど相対的に金利の高い通貨に資金を振り向ける動きが続いた。

ユーロ・円は一時、1ユーロ=134円7銭と昨年10月21日以 来の水準までユーロ高・円安が進行。また、円は対オーストラリア・ ドルでは昨年11月以来、ポンドとニュージーランド・ドルに対して はそれぞれ同12月、今年1月以来の安値を塗り替えた。

みずほコーポレート銀行国際為替部の原田雄一朗参事役は、米 国が発表した不良資産買い取り計画を受け、「株高はもちろんのこ と、為替でも正常化に向けた動きにつながっている」と指摘。目先 も「投資家のリスクアペタイト(志向)の復活」を背景にクロス円 (ドル以外の通貨の対円相場)を中心に円が売られる展開が続くと みている。

また、「ドルの信頼回復」(原田氏)によりドル・円相場は一 時、1ドル=98円3銭までドル高・円安が進行。今月18日に米連 邦公開市場委員会(FOMC)が長期国債の購入を決定し、米長期 金利の急低下とともにドルが急落する前の水準まで値を戻した。

官民投資プログラム好感で株価上昇

米財務省の発表によると、不良資産買い取りのための官民投資 プログラムは、昨年導入された7000億ドル規模の問題資産購入計画 (TARP)から750億-1000億ドルの資金を使用する。財務省の ほか、米連邦準備制度理事会(FRB)と米連邦預金保険公社(F DIC)も民間の投資家が流動性の低いローンや証券を銀行から買 い取る上で、資金拠出あるいは資金調達支援を実施する。

同プログラムを好感し、23日の米国株は急反発。24日のアジア 株式相場も上昇しており、日経平均株価は2カ月ぶりに8400円を回 復する場面も見られている。

また、株高により安全投資としての国債需要が後退したため、 23日の欧米国債相場は下落(利回りは上昇)。一方、日本の債券相 場は小幅高となっており、金利差も「円に不利な方向に働いている」 (ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドのヘッド・オブFXス トラテジー・ジャパン・山本雅文氏)。

対円でユーロ高が進むなか、ユーロ・ドルでも1ユーロ=1.36 ドル台前半から1.36ドル台後半へユーロが上昇。オーストラリア・ ドルやニュージーランド・ドルの対ドル相場は1月以来の高値を付 けている。

--共同取材 曽宮一恵 Editor:Tetsuzo Ushiroyama,Norihiko Kosaka

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