2月の消費者物価は2カ月連続で横ばいか-夏場にマイナス2%超えも

2月の消費者物価指数(除く生鮮 食品、コアCPI)は2カ月連続で前年同月比横ばいになるとみられ ている。原材料価格の大幅な下落と景気の急激な悪化により、消費者 物価指数は早晩マイナスとなり、夏場にはマイナス幅が2%を超える とみられている。

総務省は27日午前8時半、2月の消費者物価指数を発表する。ブ ルームバーグ・ニュースが民間調査機関29社を対象にまとめたコアC PIの予想中央値は前年同月比横ばい(前月も横ばい)。3月の東京都 区部コアCPIは同0.4%上昇と、前月(0.6%上昇)から伸びが鈍化 するとみられている。

コアCPIの伸び率は昨年8月のプラス2.4%から急速に鈍化し、 1月にゼロ%まで縮小した。日銀は19日公表した3月の金融経済月報 で「石油製品価格の下落や食料品価格の落ち着きに加え、経済全体の 需給バランスの悪化などを背景に、マイナスになっていく」と指摘し た。アールビーエス証券の西岡純子チーフエコノミストは「8月にか けて同2.3%前後までマイナス幅が拡大していく」と予想している。

12日発表された昨年10-12月の実質GDP(国内総生産)成長 率の2次速報はマイナス12.1%。内閣府によると、総需要と供給力の 乖離(かいり)を示す需給ギャップは、マイナス4.1%(約20兆円) に広がった。日本銀行が11日発表した2月の国内企業物価指数は前年 同月比1.1%下落と、原油価格の下落や景気悪化による需要の減少を 受けて、2003年6月以来5年8カ月ぶりの大幅な下落となった。

コアCPIは来年以降も前年割れに

バークレイズ・キャピタル証券の森田京平チーフエコノミストは 「景気の悪化によってGDPギャップがデフレ方向へ急速に拡大して いる。今年1-3月にはGDPがさらに落ち込むため、GDPギャッ プはマイナス7.1%となろう。GDPギャップの拡大は、マクロ的な 需給を緩めることでCPIを押し下げる方向に働く」と指摘する。

HSBC証券の白石誠司チーフエコノミストは「未曾有のデフレ ギャップ、商品市況の前年比大幅下落を踏まえると、夏場のコアCP Iは前年比2%を超えるマイナスとなる公算が大きい」とみる。アー ルビーエス証の西岡氏は「足元における需給バランスの急速な悪化は、 年央以降もラグを伴った物価下落圧力とつながる見込みで、来年にか けてもコアCPIは前年割れの展開が続く」としている。

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